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博麗神社
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博麗 霊夢:
あぁー、参道に落ち葉があんなにたまって……。
けど、な~んかやる気が出ない。
八雲 紫:
じー。
博麗 霊夢:
うわ、なんで紫がこっちを見てるのよ。
掃除をしろって言いたいのかしら……。
博麗 霊夢:
妖怪の圧力になんて、屈しないわ。
掃除は、また今度にしよーっと。
博麗 霊夢:
このメザシ美味しそう~!
宴会に出すつまみだけど、ごくり……。
八雲 紫:
こほん、ちょっと霊夢……。
博麗 霊夢:
げ、また……。ええい、いいわ。
文句言われる前に、食べちゃいましょ。
博麗 霊夢:
あ~、屋根が傷んでる、かも……?
けど、ハシゴを出すのが面倒ね。
八雲 紫:
ちょっと、霊夢。あなた、いくらなんでも
最近だらけすぎなんじゃないの?
博麗 霊夢:
うわ、どっから出てきたの? あんただって、
私のサボりを見てるだけだったじゃない。
八雲 紫:
普通は、あんなに見られたら、
嫌々でも仕事を始めると思うんだけどねぇ。
八雲 紫:
たっぷりサボったんだから、もう充分でしょ?
今日は、私の手伝いをしてくれるかしら?
博麗 霊夢:
ええ~。なんで私が……って、ちょっと!!
力づくで連れていこうとするな~!!
八雲 紫:
問答無用よ。最近のあなたの怠けぶりを見てると、
このくらいしないと動かなそうだもの。
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翌日
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博麗 霊夢:
あわわ、屋根が雨漏りしているし、
参道も掃除をサボったせいで変な匂いが……!
博麗 霊夢:
こういうときに限って、魔理沙もあうんも来ないし、
私は妖怪退治のせいで疲れてるのよね……。
博麗 霊夢:
あっ、そうだ、紫に手伝わせましょう。
ねぇー! どうせその辺にいるんでしょー!!
八雲 紫:
ふふふ、霊夢ったらあんなに慌てて。
いつもなら、すぐに私を見つけて……あら?
博麗 霊夢:
ああ、もう!
あいつったら、いてほしいときにいないんだから!
博麗 霊夢:
はぁ……こんなことなら、
毎日、真面目に仕事しておくんだった……。
八雲 紫:
どうやら反省してるみたいね。
仕方ない。少しは手伝ってあげましょうか。