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白玉楼
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鈴仙・優曇華院・イナバ:
ごめんくださーい。……って、あら?
あなた、ずいぶんお疲れの様子ね。
魂魄 妖夢:
ああ、わかります……? そうなの。
最近、幽々子さまのワガママがひどくって……。
魂魄 妖夢:
今日なんか、チュパカブラの肝が
食べたーいって大騒ぎして……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
えっ……、チュパカブラ? そ、それで?
魂魄 妖夢:
それで、紅魔館まで行って、チュパカブラの
飼い主の吸血鬼と戦うことになったんですけど。
魂魄 妖夢:
結局、幽々子さまが途中で飽きちゃって。
騒ぐだけ騒いで帰ってきたんです。
魂魄 妖夢:
もう、ホント……。
さすがに疲れちゃいましたよ……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
わかる、わかるわ。私も今日、師匠と姫様に
とんでもない目にあわされたから……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
急に拘束されたと思ったら、姫様が作った
めちゃくちゃな配合の薬を呑まされて……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
毒性とかはないけど、あまりのマズさに
死ぬかとおもったわよ!
鈴仙・妖夢:
はあー……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
私たち、こんな大変なことを
どうして続けているのかしらね……。
魂魄 妖夢:
その気持ち、わかります。痛いほどに……。
八意 永琳:
……鈴仙! よかった。ここにいたのね。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
えっ! 師匠!?
ど、どうしてここに……?
八意 永琳:
さっきは悪かったわね。
ちょっとやりすぎたと、姫も反省していたわ。
八意 永琳:
あなたがいないと落ち着かないのよ。
さあ、一緒に帰りましょう?
鈴仙・優曇華院・イナバ:
し、師匠~っ! うれしいです!
これからも、ついていきます!
西行寺 幽々子:
あらぁ? ずいぶん、大賑わいねー。
魂魄 妖夢:
ゆ、幽々子さま? どうして、こんな所に?
西行寺 幽々子:
妖夢。あなたを呼びに来たのよー。
とっておきのお菓子を用意したから。
西行寺 幽々子:
あなたがいなかったら、始まらないでしょ?
さ、早くお茶にしましょ。
魂魄 妖夢:
ゆ、幽々子さま……!
鈴仙・優曇華院・イナバ:
いつも大変だけど、こんな日が
たまにあるから、続けていられるのかもね。
魂魄 妖夢:
ふふ。そうですね。
じゃあ私、お茶淹れてきますね!