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永遠亭
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八意 永琳:
鈴仙ったら、最近たるんでいるわね。
仕事のミスも多いし、いつも上の空で……。
八意 永琳:
どういうつもりか、
今日こそ問いただしてやらなくては。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
………………。
八意 永琳:
鈴仙、貴方最近だらしないわよ。
何かあったのなら、事情を話しなさい。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
……し、師匠が。
八意 永琳:
私が、なに?
鈴仙・優曇華院・イナバ:
師匠が……、私を、破門すると言っていたので!
八意 永琳:
は、破門? どういうことかしら?
鈴仙・優曇華院・イナバ:
少し前、師匠が輝夜様と、私のことを
話しているのを聞いてしまったんです……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
「もう弟子とは言えないかもしれない」って……。
八意 永琳:
それは……、ああ!
違うわ、鈴仙。それは誤解よ!
八意 永琳:
あれは、貴方が一人前だと思ったから、
もう弟子とは言えないかも……って言っただけよ。
八意 永琳:
破門だなんて、とんでもないわ。
悪かったわね、不安にさせてしまっていたようで。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
よ、よかった……! そうだったのですね!
鈴仙・優曇華院・イナバ:
しかも、師匠に
一人前と言ってもらえるなんて……。
八意 永琳:
……しかし。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
えっ?
八意 永琳:
そんな早とちりをするなんて、
まだまだ落ち着きが足りない証拠。
八意 永琳:
やっぱり、貴方は一人前ではなく、
まだまだ私の弟子ね。鍛え直しよ。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
し、師匠……。そんなあ……。