-------------- 永遠亭 -------------- 蓬莱山 輝夜： おーい、えいりーん。永琳ってば。 もう、どこ行っちゃったのかしら？ 蓬莱山 輝夜： あ、いたのね。……って大丈夫！？ 顔が真っ青だし、ふらふらじゃない。 八意 永琳： だ、大丈夫、よ……。 でも今はちょっと、身体が……、あっ！ 蓬莱山 輝夜： 全然、大丈夫じゃないでしょ。 あの永琳が、ここまで弱ってるなんて……。 蓬莱山 輝夜： いったい、どこのどいつの仕業よ！ 許せない……、絶対とっちめてやるんだから。 八意 永琳： 輝夜……！　ま、待って……。 行っちゃった……。 蓬莱山 輝夜： ただいま～。ごめんね、永琳。片っ端から 妖怪にあたったけど、それらしいやつは……。 蓬莱山 輝夜： あれ、いない！　永琳がいないわ！ あんなに具合が悪そうだったのに……。 八意 永琳： あら、輝夜。帰ってたのね。おかえりなさい。 蓬莱山 輝夜： 永琳、そんな所にいたの？ っていうか、もう身体は大丈夫？ 八意 永琳： だから、大丈夫って言っていたでしょ？ 貴方ったら、すぐ出ていくんだから。 蓬莱山 輝夜： だ、だって、本当に辛そうだったから……。 それじゃ、あの不調はなんだったの？ 八意 永琳： 実は、輝夜の身に何か起こった時のために、 蓬莱人にも効く、特別な回復薬を作っていたの。 八意 永琳： それで、試作品が完成したから、 服用して効果を確かめたのだけど……、 八意 永琳： まさか、身体が弱る副作用が、 あんなに強く出てしまうなんて。 八意 永琳： きっと薬効がまだ安定してなかったんだわ。 単なる治験だったけど、これからは要注意ね。 八意 永琳： ……か、輝夜！？ 蓬莱山 輝夜： なにが、単なる治験よ……っ。 こっちは、本当に心配したんだからっ！ 八意 永琳： 輝夜……。こんなに心配してもらえるなんて。 たまには治験もいいかもしれないわ。 蓬莱山 輝夜： ダメよ、もう絶対やめて！