-------------- 永遠亭 -------------- 蓬莱山 輝夜: よく来てくれたわね、香霖堂の店主さん。 新たな珍品は入荷したかしら? 森近 霖之助: ああ、今回も大量さ。 蓬莱山 輝夜: どんなお宝が見つかるか、楽しみだわ……! さっそく見せてちょうだい! 森近 霖之助: 次は……、これだ! 蓬莱山 輝夜: なぁに? この大きな箱。 森近 霖之助: これは、電子レンジ。箱の中に納まるサイズの モノを温めることができる道具だよ。 森近 霖之助: ふむ。以前見た物より高性能のようだ。 解凍や揚げモノまでできるらしい。 蓬莱山 輝夜: へー! とっても便利じゃない! でも、どうやって使うのかしら? 森近 霖之助: おそらく、このボタンを押せばいいんだと思う。 そこの、お饅頭を温めてみようか。 蓬莱山 輝夜: はーいっ。 中に入れて~、ポチっと。 蓬莱山 輝夜: わっ! すっごーいっ!! ホカホカじゃない! 蓬莱山 輝夜: これなら、冷めたお茶も温められるわ! 中が広めだから、鉄瓶ごと入れられそうね。 蓬莱山 輝夜: せっかくだから、お饅頭をお茶と一緒に いただきましょう! さっそく、ポチっと! 森近 霖之助: なっ、中に雷!? なんか様子が、おかしくないか……!? 蓬莱山 輝夜: 電子レンジがパンパンに膨れて……!? ま、マズいわ!! 逃げてえええっ!! 蓬莱山 輝夜: う、ううぅ……。ま、まさか爆発するなんて……。 店主さん、生きてる……? 森近 霖之助: あ、ああ……。なんとかね。 ……って、あああああ~っ!! 森近 霖之助: 僕の……、僕の珍品コレクションがぁーっ!! 蓬莱山 輝夜: ぜ、全部吹っ飛んじゃった……。 まだ見てない物も、あったのにぃーっ!!