-------------- 輝針城 -------------- 射命丸 文: こんにちは。清く正しい射命丸です。本日は、 輝針城にゆかりある、あの人物を取材します。 射命丸 文: そう。かつて世間を揺るがした凶悪な指名手配犯。 鬼人正邪の今を探る、密着独占インタビューです! 射命丸 文: ということで、正邪さん。よろしくお願いします。 よくインタビューを受けてくれましたね。 鬼人 正邪: これは、ひっくり返す者レジスタンスの活動を世に知らしめる またとないチャンスだからな。 鬼人 正邪: 我らの脅威を見せつけ、力におごる者どもを 震え上がらせてやるのだ! 射命丸 文: おお、気合十分ですね。では、正邪さんの 活動について、詳しく聞かせてください。 射命丸 文: 聞くところによると、あちこちでイタズラ三昧、 迷惑かけ放題……ということですが? 鬼人 正邪: ああ。この幻想郷においても活動の手を緩めず、 日々、強き者どもへの嫌がらせを続けてるんだ。 射命丸 文: なるほど。体制をひっくり返すには、地味…… いえ、地道なイタズラもまた重要なのですね。 鬼人 正邪: どうだ? おまえも、私と共に 組織をひっくり返してみないか? 鬼人 正邪: 天狗は縦社会で、上からの抑圧も強いと聞く。 不満が溜まっているんじゃねーのか? ん? 射命丸 文: ……いえ、遠慮します。組織というのも、 悪いことばかりではありませんからね。 鬼人 正邪: フン。真面目すぎて死ぬほど愉快な返答だな。 それなら、もう話すことはない。さっさと…… 射命丸 文: しかーし! それはそれとして、あの組織を どうひっくり返すのかは気になります! 鬼人 正邪: お、おう? 射命丸 文: いやー、ホント縦社会って理不尽でして。 急な命令、無茶な仕事、短すぎる納期。 射命丸 文: 組織に属す利点は理解してるけど、 もう勘弁してくれって思うことも多くって……。 射命丸 文: だから、たまには組織がぶっ壊される妄想を 夢見たくなる時もあるのよね……。 鬼人 正邪: そ、そうか。苦労してるんだな……。 射命丸 文: わかります。わかってくれちゃいます!? もうこうなったら、朝まで愚痴らせてもらうわ! 鬼人 正邪: 今すぐ帰れ!!