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守矢神社
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東風谷 早苗:
霊夢さん!
来てたんですね。
博麗 霊夢:
相変わらずこの神社は盛況ね。
まったく、ロープウェイ様々だわ。
東風谷 早苗:
はい。私としては、もう少し神社が
参拝客で盛り上がるといいんですが……。
東風谷 早苗:
もっと大きくて目立つ観光スポットがあれば……、
そうね! 自立して歩く、巨大ロボットとか!!
博麗 霊夢:
まーた始まった。そんなに好きなら、
自分がロボットになったらいいんじゃない?
東風谷 早苗:
いえいえ、霊夢さん。それは違いますね。
東風谷 早苗:
実は、外の世界では古くからあるんですよ、
人間というのは、ある種の機械だという考え方が。
東風谷 早苗:
曰く、人間は精神と肉体が結合した存在ではなく、
脚も腕も脳も、すべてが独立して機能している。
東風谷 早苗:
機械というのは、人間が望んで作ったモノ。
さもあらば我々も誰かに作られたのでは……、
東風谷 早苗:
であるなら、我々は何のために作られたのか……。
いったい何を為すために産み出されたのか……。
博麗 霊夢:
いいけど、アンタ、
神に仕える巫女がする話じゃないわよ。
東風谷 早苗:
あ。つい夢中になってしまいました。
まあ、あくまで考え方のひとつですから。
東風谷 早苗:
しかし、こうした考えが、いずれは
夢の巨大二足歩行ロボの実現を導くのですよ。
東風谷 早苗:
とはいえ、ロボの二足歩行は問題が多いのです!
足場がある程度、水平でなければ歩けませんし……、
東風谷 早苗:
デコボコの道を歩くには、ロボットが
地面のデータを事前に学習しないといけません!
東風谷 早苗:
足先を棒にしたロボは地面にあまり影響なく
歩けますが、今度はじっと立つのが難しく……。
博麗 霊夢:
……これ以上は、聞いても時間の無駄ね。
長くなりそうだし、帰ろっと。