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地霊殿
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古明地 さとり:
貴方たち、今日もお仕事ごくろうさま。
最近忙しそうだけど、大丈夫?
火焔猫 燐:
は~い!
あたいは忙しいほど燃えるので、大丈夫でーす!
霊烏路 空:
さとり様のためだと思えば、平気です!
じゃあ私たちは、これで!
水橋 パルスィ:
無駄にペットを飼いならしてて、
妬ましいわね。
古明地 さとり:
あら、橋姫じゃない。休憩しにきたのね。
地獄の穴の番、おつかれさま。
古明地 さとり:
そんな端っこにいないで、
こっちに来たらどう……って。
水橋 パルスィ:
(犬や猫、火車や地獄鴉にも慕われてて、
本当に妬ましい。私だって動物たちに……)
古明地 さとり:
そう、貴方……そんなことを思ってるのね。
動物たちに慕われていて羨ましいって。
水橋 パルスィ:
…………。その力、本当にうざったいわね。
古明地 さとり:
素直に言えばいいのに。
別に意地を張るようなことじゃないでしょう。
古明地 さとり:
そうだ。そんなに羨ましく思うんだったら、
しばらく、地霊殿に泊まっていかない?
水橋 パルスィ:
泊まる……? ここに?
古明地 さとり:
ええ。忙しいお燐とお空の代わりに、
ペットたちのお世話をしてくれると助かります。
古明地 さとり:
もちろん、貴方がよければの話だけど……。
水橋 パルスィ:
……どんなに隠しても、
お見通しってわけね。
水橋 パルスィ:
わかったわ。
ぜひ、やらせてちょうだい。
水橋 パルスィ:
ちょ、ちょっと、足をなめないで!
や、やだ……くすぐったい!
古明地 さとり:
ふふ、ペットたちにも、
貴方の気持ちは見抜かれているみたいね。
霊烏路 空:
何やら騒がしいので戻ってきてみれば……。
橋姫さんじゃないですかー!
古明地 さとり:
聞いて、二人とも。
ペットたちのお世話を、橋姫がしてくれるって。
火焔猫 燐:
にゃんと!? よく見たら、もう懐かれてる様子!
あたいたち、超助かっちゃいます~!
水橋 パルスィ:
も、もう……! 心を勝手に覗く貴方も、
お気楽なペットたちも、妬ましいわ!
古明地 さとり:
また、ごまかしちゃって。
慕われて喜んでるのは、バレバレよ。