-------------- 地霊殿 -------------- 古明地 さとり: 居住スペースが、ぎゅうぎゅう詰めね。 これじゃ、ペットたちがかわいそうだわ……。 火焔猫 燐: あー。確かに、そうですね。 自由に遊べず、ストレスが溜まっちゃうかも。 火焔猫 燐: 裏庭にペットたちを解放するのはどうでしょう? あそこ、地熱が収まったおかげで歩けますし。 古明地 さとり: ああ、その手があったわ。裏庭で遊ばせれば、 ペットたちのストレスも解消できそうね。 火焔猫 燐: 広い庭で遊ぶ動物たち……、 まるで動物園みたいですね……あっ! 火焔猫 燐: さとり様、前に話してましたよね? 古明地観光を盛り上げたいって。そこでですが…… 火焔猫 燐: 裏庭を動物園にしちゃうのはどうでしょう? 名づけて、地霊殿ペットパラダイスです! 古明地 さとり: ……なるほど。それを新しい名物にするわけね。 面白そうだわ。やってみましょう。 火焔猫 燐: わぁ、よかったです! では、さっそく裏庭を整備しましょう! -------------- 1週間後 -------------- 古明地 さとり: ふぅ。骨の折れる作業だったわ。 でも、これで綺麗な庭になったわね。 火焔猫 燐: はい、さとり様のおかげです! ……おいで~、ペットたち~! 火焔猫 燐: さあ、ここがみんなの新しいお家だよ! 古明地 さとり: いつつ……働きすぎて、疲れちゃった……。 お燐、悪いけど、後は任せたわ。 火焔猫 燐: ありゃ? ペットたち、さとり様についてっちゃった。 古明地 さとり: なんで、ついてくるのよ……。 古明地 さとり: お燐もペットたちも、 そんなに私とのんびりしたいの? 火焔猫 燐: あはは。 さとり様は、なんでもお見通しですね。 古明地 さとり: もう、しょうがないわね。 今日は、一緒にのんびり過ごしましょう。 火焔猫 燐: あはは! ほら、さとり様も遊びましょう! こいし様も、お空も、みんな楽しそうですよ! 古明地 さとり: やれやれ……。のんびりどころか、 私のことなんかお構いなしに、はしゃいじゃって。 古明地 さとり: 今は、この子たちと遊ぶので手一杯だわ。 地霊殿ペットパラダイスは、しばらく延期ね。