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地霊殿
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霊烏路 空:
さとり様ー、お呼びですか?
古明地 さとり:
お空、いつもお疲れ様。
急だけど、今日は仕事をお休みにしていいわよ。
霊烏路 空:
えっ、いいんですか!
でも、なんで……?
霊烏路 空:
(ひょっとして私、休みたいって考えてた?
いやいや、そんなはずは……)
古明地 さとり:
心配しないで。最近よく頑張っているから、
たまには、ねぎらってあげようと思ったの。
古明地 さとり:
だから、今日は貴方がやりたいことを
してちょうだい。
霊烏路 空:
そ、そうですかねぇ。えへへ。
それなら何をしよっかな~っと。
霊烏路 空:
……そうだ! さとり様、お願いです。
今日だけは、心の中を覗かないでくださいね!
古明地 さとり:
え? 覗かないようにって言われても……。
ああ、行っちゃった。
古明地 さとり:
まあ、少し離れておきましょうか。
それにしても、あの子、何をするつもりかしら?
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数時間後
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霊烏路 空:
これで準備よし、と。
ふー、なんとか間に合った!
古明地 さとり:
ただいま……って、あら?
どうして地霊殿が、こんなに賑わって……。
古明地 さとり:
こいしもお燐もいるし、美味しそうな料理まで。
お空。これはいったい、どういうこと?
霊烏路 空:
ふっふーん。驚いてもらえました?
今日は地霊殿で食事会を開くことにしたんです!
霊烏路 空:
まあ、こいし様を連れ戻したり料理を作ったり、
一日でやるのは大変でしたけど……。
古明地 さとり:
まさか、私へのサプライズだなんて。
とっても嬉しいわ。
古明地 さとり:
でも、どうしてここまで……。
好きに時間を使ってくれて、よかったのよ?
霊烏路 空:
えへへ。さっき褒めてもらえたのが嬉しくて、
さとり様にも嬉しくなってほしかったんです。
霊烏路 空:
ささ、席に座ってください。
なんたって、さとり様のための食事会ですから。
古明地 さとり:
……ふふ。素直な子。
どうやら私が、ねぎらわれてしまったみたいね。
霊烏路 空:
さあ、みんな。今日はお腹いっぱい食べてね!
地霊殿のますますの発展を祈って、かんぱ~い!