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灼熱地獄跡
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霊烏路 空:
温度よし。融合炉正常。
ふー。今日も、お仕事頑張った!
クラウンピース:
……お? あんた、ここの仕事を一人で?
じゃあ、あんたが太陽の力を操るって噂の!?
霊烏路 空:
わ、びっくりしたー!
そうだけど……貴方は誰? 何しに来たの?
クラウンピース:
(やっと見つけた……。太陽の力で地獄を
発展させれば、ご主人様も大喜び……)
クラウンピース:
……そしたら、
いっぱい褒められちゃったりして……うひひ。
霊烏路 空:
んー? なんか言った?
クラウンピース:
あ、いやいや。最強の地獄鴉さまに
お目にかかれて、心から光栄です~。
霊烏路 空:
えっへん。よくわかってるね。
私の力は、どんな炎にも負けないんだ!
クラウンピース:
よっ! さすがは核融合の使い手!
でも惜しいなぁ。その力、もっと活かせるのに。
霊烏路 空:
え! もっと!?
なになに、教えて!
クラウンピース:
実はですね……その能力、
地獄に来れば、使い放題になっちゃう!
クラウンピース:
しかも、一日三食に、おやつと昼寝付き!
最っ高の、のびのび地獄ライフ、試してみません?
霊烏路 空:
ええー!? 地獄ってすごいなぁ!
……うーん、でも行かなくていいや。
クラウンピース:
え、なんで!?
霊烏路 空:
ここには、さとり様やこいし様、
それに、お燐がいるもん。みんな大事だから!
クラウンピース:
大事な存在、か……。
うんうん。その気持ち、よーくわかるよ。
霊烏路 空:
本当!? わかってくれて嬉しい!
貴方にも、そういう仲間がいるの?
クラウンピース:
もちろんだよ。
あたいも友達ができてから、毎日楽しくてさ。
クラウンピース:
この前は、山の神様を道に迷わせるイタズラで
一日中遊んだよ。楽しかったなぁ~!
霊烏路 空:
へぇ、楽しそう! 私もお燐と遊びすぎて、
帰りが遅いって、さとり様からたまに叱られるよ。
霊烏路 空:
あと、この灼熱地獄の管理も、お燐がいなきゃ
できないしね。お燐は、大切な親友だよ。
クラウンピース:
そうそう。一人じゃなけりゃ、なんでもできる。
やっぱり、持つべきものは友達だね。
クラウンピース:
……あーっ! そういえば、サニーたちと約束が
あるんだった! 邪魔したね、地獄鴉さん!
霊烏路 空:
あ、ちょっと! また来てね!
今度はもっと、お燐の話がしたいなー!
霊烏路 空:
……ところで、あの妖精、何しに来たんだろ?