-------------- 旧地獄 -------------- 古明地 こいし: な―んか、面白いことはないかなー。 ……ん? あれって……。 村紗 水蜜: あぶぶぶばぶ、あばぶぶ!! だれかーだーずげーでー!! 村紗 水蜜: ふぅ……。助かりました。 どうもありがとうございます。 古明地 こいし: あなた、また溺れてたんだねー。 相変わらずだなー。 村紗 水蜜: 溺れてしまうとわかってるんですけど、 血の池地獄の味が忘れられなくて……。 古明地 こいし: そっかー。そんなに美味しいんだ。 じゃ、私もちょっと舐めてみよーっと。それっ! 古明地 こいし: うえーっ。全然美味しくないや。 こんなの飲むくらいなら私と遊んだ方がいいよ! 村紗 水蜜: いや……、でも、私はまだ、 血の池の味を楽しもうと……。 古明地 こいし: いいから、いいから! 私と地底中を回ってこうよ! レッツゴーッ! 古明地 こいし: あー楽しかった! ねぇねぇ、次はどこに行く? 村紗 水蜜: ごめんなさい、とても疲れちゃって……。 また来ますから、今日は帰ってもいいですか? 古明地 こいし: え! それってまた遊んでくれるってこと? やったーっ!! 古明地 こいし: あれっ? でも、ここに来るとあなた、 また血の池で溺れちゃうんじゃないかな? 村紗 水蜜: ギクッ! ま、まぁでも血の池を味わえるなら そのくらい、私は構いませんし……。 古明地 こいし: そうだ、私があなたの船に行けばいいんだ。 それなら、ここに来なくても済むでしょ? 村紗 水蜜: ええっ!? でも私は、また血の池に入って、あの味を……。 村紗 水蜜: ……う。いえ、ご心配ありがとうございます。 そうですね、地上の船でお会いしましょう。 古明地 こいし: わーい、やったね! それじゃ、今度はそっちの船でね。 村紗 水蜜: (断り切れなくて、聞き入れちゃった。 あの味は、しばらくおあずけね……)