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紅魔館
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古明地 こいし:
はぁ……。なんでかなぁ……。
レミリア・スカーレット:
あら、あなたは地霊殿の。
この館に、なんの用?
古明地 こいし:
別に。ちょっと、
お姉ちゃんのいないとこに、来たかっただけ。
レミリア・スカーレット:
あら、お姉さんとケンカでもした?
古明地 こいし:
だって、少し出かけるだけで、
なんでもかんでも聞いてくるから。
古明地 こいし:
別に悪いことなんてしてないのに、
疑われてるみたいで、イヤな感じじゃない?
レミリア・スカーレット:
なるほどねぇ……。
レミリア・スカーレット:
まあ、お姉さんとしては、
あなたのことが心配で仕方ないんだと思うわ。
古明地 こいし:
心配? お姉ちゃんが、私の事を?
レミリア・スカーレット:
そうよ。あの子は今、ケガしてないか、
泣いてないか、笑顔でいるだろうか……って。
レミリア・スカーレット:
私も姉だからね、少しわかる。姉ってね、
大事な妹の事を、いつだって心配してるもんなのよ。
古明地 こいし:
大事な、妹……。
古明地 こいし:
もしかして、私……、
お姉ちゃんにひどい事しちゃったのかな……?
レミリア・スカーレット:
……中庭に花があるから、
お姉さんの好みの花を、少し摘んでいくといいわ。
古明地 こいし:
なんで考えてることが分かったの!?
私の心は、お姉ちゃんにも読めないはずなのに……。
レミリア・スカーレット:
そうしてもらったら嬉しいと思っただけよ。
レミリア・スカーレット:
花を摘んだら、咲夜に包ませましょう。
お姉さんの好きな花、庭にあるといいわね。
古明地 こいし:
私、帰ったらお姉ちゃんに謝ってくる!
色々教えてくれて、ありがとう!
レミリア・スカーレット:
うまく行くといいわね。
……私も、たまにはフランと話でもしようかしら。