-------------- 聖輦船 -------------- ナズーリン： こんにちはー、ご主人様。 ちょっと近くに寄ったので、お邪魔しますよ。 寅丸 星： あら、いらっしゃい……考えてみたら、 いつも貴方が寺へ来てくれてますね。 ナズーリン： なんですか急に？　まあ、確かに ご主人様から訪ねてくるのは珍しいですけど。 寅丸 星： たまには私も、ナズーリンの住む家や、 ダウジングをするところを見てみたいものです。 寅丸 星： というわけで、今から無縁塚に行きたいのですが いいでしょうか？ ナズーリン： また急ですね。別にいいですよ。 特に面白いものは、ないと思うけど……。 -------------- 無縁塚 -------------- ナズーリン： ……こんな感じで、反応があった場所を掘って お宝か判断する、ということの繰り返しですね。 寅丸 星： 毎日それをやっているわけですよね？ 飽きてきたりは、しないのですか？ ナズーリン： 気分が乗らない時もありますけどね。でも、 いろいろ変な物も出てくるし、楽しいもんですよ。 ナズーリン： そうだ。せっかくだし、ご主人様も探しましょう。 すごい物が見つかるかもしれません！ 寅丸 星： え……私が、ですか？ うまくできるかなあ……。 ナズーリン： あっ！　そこです、ご主人様。 地面を掘ってみてください。 寅丸 星： んん？　何か箱のようなものに当たりました。 黒くて四角くて……変わった箱ですね。 ナズーリン： あー、それは写真機ですね。 たぶん、ガラクタかも。他の所を探しましょう。 寅丸 星： ナズーリン、見てください！ ネズミの人形を掘り当てましたよ！ ナズーリン： その人形……最近よく見つかるんですよ。 外の世界で大量に作られてるのかも。 寅丸 星： なるほど。それにしても、可愛らしい人形です。 他の場所も探してみますね。 寅丸 星： 今日は、ありがとうございました。 はじめてのことでしたが、大変面白かったです！ 寅丸 星： ダウジングについても、いい勉強になりました。 ナズーリンのことが、少しわかった気がします。 ナズーリン： えっ、いまさらですか？ ナズーリン： まあ、いっか。ご主人様のおかげか珍しい発見も 多かったし。また付き合ってくださいよ。 寅丸 星： ええ、ぜひ！　今度は、 もっとすごいお宝を見つけてみせますよ！