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神霊廟
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物部 布都:
庭先の掃除も、面倒なものだなー。
ん? 空から誰か……。
霧雨 魔理沙:
よっ! あんたに届け物だ。
焼きたてほやほやの皿だってよ。
物部 布都:
我の注文したものだ。礼を言おう。
しかし、おぬしがどうして?
霧雨 魔理沙:
小遣い稼ぎに、宅配を引き受けたのさ。
じゃ、次の仕事があるから……。
物部 布都:
いや、待たれい!
おぬしの八卦の描かれた炉、見せてもらえまいか?
物部 布都:
八卦は道教にも通じる技術。道教を信仰する
我としては、前から気になっておったのだ。
霧雨 魔理沙:
だから、次の仕事が……。
いや、待てよ?
霧雨 魔理沙:
戦いながら観察するなら、構わないぜ。
弾幕ごっこで勝負だ!
物部 布都:
……ほう、いいだろう。
我の観察力で、珍妙な道具の仕組みを見抜いてやる!
物部 布都:
勝負は引き分けか。
でも、八卦炉を十分に観察できたぞ。
霧雨 魔理沙:
そいつはよかった。
でも、皿の方はいいのか?
物部 布都:
……ん? あっ、新品の皿がない!?
さっきの戦いで、すべて投げてしまったのか。
物部 布都:
また皿代が、かさんでしまう。
こんなこと、太子様に知られたら……。
霧雨 魔理沙:
そりゃ難儀だな。
皿の追加注文なら、私が内緒で承るが?
物部 布都:
お、おのれ、謀ったな!
かくなる上は……。
物部 布都:
我のお小遣いで、10枚買います。
霧雨 魔理沙:
追加注文、毎度あり!
それじゃ。今後とも、ごひいきに~。
物部 布都:
まさか、こんな痛い出費があるとは……。
学びは得られたし、高い授業料だと考えよう。