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紅魔館
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鬼人 正邪:
おい! 私を檻に閉じ込めやがって!
ここから出せ!
十六夜 咲夜:
申し訳ありません、お嬢さま。東洋の小鬼を
捕らえようと、罠を仕掛けたのですが……。
レミリア・スカーレット:
かかったのが、コレってわけね。残念。
レミリア・スカーレット:
鬼は鬼でも天邪鬼だなんて。
ペットにするには、小者すぎるわ。
鬼人 正邪:
ふんっ。
小鬼が小鬼を飼うとは、お笑いだな。
鬼人 正邪:
小さいのを隣に並べても、変な帽子で
かさ上げしたアンタの背は伸びやしないぜ。
レミリア・スカーレット:
あら、小鬼と背比べなんて、
小者にしては面白い冗談を言うじゃない。
鬼人 正邪:
アンタ、何百年も生きてるんだろ?
それでその身長だと、いつか小人に抜かされるな。
レミリア・スカーレット:
あなた、背の話以外の話題はないの?
まだ小鳥のほうが、いろんな話題を持ってるわよ。
レミリア・スカーレット:
咲夜、私もう飽きちゃった。
これ、檻から出して捨ててきて。
鬼人 正邪:
自分の力で出てやるよ。
私の、ひっくり返す能力でな!
レミリア・スカーレット:
まあ、閉じていた鍵をひっくり返して、
開けて出てきたのね。
レミリア・スカーレット:
あなた、なかなか器用な芸ができるじゃない。
今度、私の遊び相手でもしてもらおうかしら?
鬼人 正邪:
ふっ、せいぜい余裕ぶってな。
チビのお嬢ちゃん。
レミリア・スカーレット:
ふふふふふ……。
鬼人 正邪:
ふはははは……。
十六夜 咲夜:
(意外と相性いいわね、この二人……。)