???: ふふふ。さあ、ガラスのケースに飾りましょう。 ここが貴方の新しいお部屋よ、針妙丸。 ???: 貴方は私の可愛い可愛いコレクション。 これからず~っと、ここに飾ってあげるわ。 少名 針妙丸: い、いやだっ! 私は人形じゃないよ! やめて! だ、だれか、たすけてよおーー!! ???: …………まる。 ……みょうまる。 -------------- 博麗神社 -------------- アリス・マーガトロイド: 大丈夫? うなされてるみたいだったから、 つい起こしちゃったけど……。 少名 針妙丸: な、なんだ夢か……。助かったぁ。 起こしてくれて、ありがとう! アリス・マーガトロイド: 気にしないで。それより貴方、 いつも綺麗な着物をまとってるわね。 アリス・マーガトロイド: 仕立ても丁寧でとても見事だし、 ぜひ、人形の服作りの参考にしたいわ。 少名 針妙丸: えへへ、そうかなぁ~。そこまで言うなら、 私の着物を一着、貸してあげるよ! アリス・マーガトロイド: あら、いいの? それじゃ遠慮なく借りちゃおうかしら。 -------------- 数日後 -------------- アリス・マーガトロイド: こんにちは。着物を返しに来たわよ。 あと、これはお礼。試しに作ってみたの。 少名 針妙丸: わわっ! これって、新しい着物!? 貴方が作ってくれたの? ありがとー! アリス・マーガトロイド: 喜んでもらえてよかったわ。 そうだ。もう一つ作ったものがあるの。 少名 針妙丸: これは……、人形? すっごーい! 顔も着物も、私そっくり! まるで双子みたい! アリス・マーガトロイド: ……小人と人形の双子、面白そうね。 私のコレクションに、並べてみたいかも。 少名 針妙丸: ……え! コ、コレクション? いや、あの……、わたしは人形じゃないからね! アリス・マーガトロイド: 冗談よ、冗談。あなたが人形だなんて 考えたこともないわ。……一度もね。 少名 針妙丸: な、な~んだ! そうだよね、冗談だよね! アリス・マーガトロイド: あなたが人形だなんて、考えたこともないわ。 ……一度もね。 少名 針妙丸: じょ、冗談だよね……。 ホントにそう、だよね……?