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霧の湖
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稀神 サグメ:
(霧が深いと、前に進むのも大変ね……。
ん? あそこにいるのは、妖精?)
稀神 サグメ:
(そうだ。通りかかったついでに観察しましょう。
一度月に侵略して来た、妖精というものを……)
稀神 サグメ:
(ふむ。普段は仲間と遊んでるだけなのね。
あまり社会的な種族ではなさそう)
チルノ:
あんた、こんな所で何してんの?
稀神 サグメ:
(しまった、気づかれた!?
どう切り抜けましょうか……)
チルノ:
わかった! 一緒に遊びたいんでしょ!
いいよ。混ぜてあげる! みんなー!
稀神 サグメ:
(待って。これは近づいて観察できる
チャンスでは……)
稀神 サグメ:
(ここは会話に応じるべきね。
能力の影響も、大したことないでしょう……)
稀神 サグメ:
……ありがとう。私は話すのが苦手なの。
声をかけてくれて、嬉しいわ。
チルノ:
そんなの気にしない!
じゃあみんなで、かくれんぼしよう!
チルノ:
あちゃー。全員、見つかっちゃったか。
あんた、なかなかやるね!
稀神 サグメ:
(隠れ方もバレバレだったし、単純ね。
これなら大した対策もいらなそう)
チルノ:
でも、かくれんぼ最終兵器の三人が来たよ!
もう一回やろう! 今度は負けないからさ!
稀神 サグメ:
……最終兵器? 他の妖精と何か違うのかしら?
まあ、大したことは、なさそうだけど。
稀神 サグメ:
まったく見つけられなかった。降参よ……。
音や気配まで消せるのは、想定外だったわ。
チルノ:
はっはっは、油断したね! さっすがサニーたち、
味方にすれば心強い! 敵に回すと雑魚だけど!
稀神 サグメ:
(侮りすぎたわ。敵に回すと厄介ね。
だけど、特別な害はなさそう)
稀神 サグメ:
(遊んでいる分には問題なさそうだけど、
今後も妖精たちには注意が必要……あら?)
チルノ:
あたいが何もしてないって言うなよー!
あたいたちが勝ったんだから、いいじゃんか!
稀神 サグメ:
だけど、協調性はないみたいね……。
それほど注意しなくても、問題なさそうだわ。