-------------- 迷いの竹林 -------------- クラウンピース: あーあ。兎を追っかけて遊んでたら、 もうこんな時間とはねー。 クラウンピース: 兎は巣に帰っちゃったし、 あたいも、もうかーえろっと。……ん? 鈴仙・優曇華院・イナバ: はあ。すっかり遅くなっちゃった……。 クラウンピース: あいつは……、いつか月であたいのことを ボコボコにしてきた兎! クラウンピース: ふふん、ここで会ったがなんとやらね。 よーし、イタズラしてやるぞー! 鈴仙・優曇華院・イナバ: 今日の訪問販売は、本当に大忙しだったわ。 おかげで、帰り道が真っ暗……。 鈴仙・優曇華院・イナバ: って、あら? 向こうの道、明るい……? あんな所に、篝火なんてあったかしら? 鈴仙・優曇華院・イナバ: あ、違う。茂みのそばに、松明が刺さってる? 竹林で迷った人間が、忘れていったのかしら……。 クラウンピース: 炎を見たな? 今だっ! 鈴仙・優曇華院・イナバ: うっ!? な、なに、これは……! この感覚、まさか……っ! クラウンピース: はっはっはーっ! そのまさかさ! さあ、リベンジだ! あたいの地獄の炎で狂いな! 鈴仙・優曇華院・イナバ: くっ。ダ、ダメ、制御が効かない……。 私の、狂気が……、溢れてしまうっ!! クラウンピース: ぐうっ!? あ、こいつ、自分も能力を……!? か、感覚が狂う。くるくる、目が回るぅ~。 クラウンピース: ちょっ! この状態のあたいを攻めようってわけ? タイム! それは待って……あーーーーっ!! 鈴仙・優曇華院・イナバ: う~ん? 私、どうしてこんな所に倒れてるの? なんか、全身が疲れてるんですけど……あら? クラウンピース: う、うぅ~~ん。気持ち悪いよう……。 鈴仙・優曇華院・イナバ: こいつは……。ああ、思いだしたわ。 私、あの妙な炎に狂わされていたのね。 鈴仙・優曇華院・イナバ: 厳しく懲らしめてあげてもいいけど……、 ま、もうわかったわよね。 鈴仙・優曇華院・イナバ: 狂わせ合戦なんて、滅多にするものじゃない。 私も、もうしばらくは動けそうにないわ……。