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博麗神社
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クラウンピース:
……てことで、あたいは地獄代表として、
月の民とも対等に渡り合ったってわけです!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ふふ、よくやったわね。
さすが、私の切り札だわ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
……っと、今日は結構長居したわね。
それじゃあ、次に来るまで、また元気で……
クラウンピース:
あ、はい。じゃあ、また……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
……ああ。そういえば、
今日はまだ時間があるんだったわ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ねえピース? この機会に、
貴方が暮らす幻想郷を、私に案内してくれない?
クラウンピース:
へぇっ? いや、もちろん!
えーと、じゃあ、行きましょう!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ふ~ん。はじめて乗ったけど、
索道って快適なのね。
クラウンピース:
ふっふっふ。これもすごいですけど、
次の場所は、もっと珍しいですよー!
クラウンピース:
ほら、氷の妖精が作った、氷でできた家です!
灼熱の地獄では、絶対見られないでしょ?
クラウンピース:
この森は、変なものが多いです。
キノコとか……、住んでる奴らも。
クラウンピース:
たまに見かける、空飛ぶ船です!
記念にラクガキしちゃいます?
クラウンピース:
……と、こんなところですかね?
あたいの幻想郷ツアー、満足してもらえました?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ええ、もちろんよ。
貴方にも、笑顔が戻ったしね。
クラウンピース:
えっ……。
クラウンピース:
き、気づいてたんですね。
えーと、あれは、そのぅ……。
クラウンピース:
あたい、幻想郷に来てから、ご主人様とあまり
いられないから。それで、今日は急に……
ヘカーティア・ラピスラズリ:
少し、寂しくなっちゃったのね?
ふふ、それならそう言えばいいのに。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
これからは、もっと会いにくるようにするわ。
それなら、きっと寂しくないでしょ?
クラウンピース:
はいっ! それじゃあ、
次はもっと楽しいツアーをお約束しますね!
クラウンピース:
そうと決まったら、さっそく下調べしないと。
てことで、ヘカーティア様、また今度ー!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ふふっ。すっかり元気になっちゃって……。
あんなに喜ばれるなら、時間を作る甲斐もあるわね。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
でも、かわいらしい理由でよかった。
もし、この幻想郷にあの子を害する者がいるなら……
ヘカーティア・ラピスラズリ:
地獄へ、堕としちゃうところだったもの。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
まあ、杞憂でよかったわ。あの子の
幻想郷暮らし、これからも見守るとしましょう。