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博麗神社
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高麗野 あうん:
いやぁー。今日も平和ですねぇ。
霊夢さん、お茶のおかわりはいかがですか?
博麗 霊夢:
まったく、ほんと呑気な狛犬なんだから。
こんなのが、ずっと神社を守っていたなんて……。
高麗野 あうん:
あ~、さては疑っていますね?
私が人知れず、神社を守ってきたことを……。
高麗野 あうん:
安心してください。妖怪でもなんでも、この神社に
迫る脅威は、全部私が退治してみせます!
博麗 霊夢:
ふーん。なかなか言うじゃないの。
じゃ、さっそくやってもらおうかしら……。
博麗 霊夢:
やつが姿を現したわ! 右よ。
ほら、はやく追いかけて!
高麗野 あうん:
は、はい! よーし、おりゃー!
博麗 霊夢:
あ、大変! 棚の後ろへ逃げたわ。
こうなったら挟み撃ちよ。私はこっちからね!
高麗野 あうん:
はい! なら、私はこっち……じゃなくて!
霊夢さん、これじゃただのネズミ駆除ですよぉ~。
博麗 霊夢:
何言ってんの! ネズミだって、立派な脅威よ。
食糧は荒らすし、気持ち悪いし……。
博麗 霊夢:
全部退治するって言ったのは、アンタでしょ。
ほら、さっさと配置に付きなさい。
高麗野 あうん:
うぅ、私は妖怪との戦いを期待していたのに。
あんなこと言わなきゃよかった。とほほ……。