--------------
博麗神社
--------------
高麗野 あうん:
うーん、全然現れない。噂は本当なのかなぁ。
古明地 こいし:
こんばんは~。近くに寄ったから来たよー。
って、あれ? ワンちゃん、何してるの?
高麗野 あうん:
何って、見張ってるのよ。
最近、神社に幽霊が出るって噂があってねー。
高麗野 あうん:
そのせいで、参拝客が減っちゃって。
前よりも寂れちゃってるの。
高麗野 あうん:
守護神獣として、真相を突き止めないと。
この神社の平穏のために。
古明地 こいし:
ふーん、大変だねぇ。そうだ! 私も協力するよ。
その、真相を突き止めるってやつ!
高麗野 あうん:
ほんと? 助かるわぁ。それじゃ、
私はこっちを見張るから、そっちをお願いね。
古明地 こいし:
わかった! よーし、絶対捕まえてみせるぞー!
高麗野 あうん:
噂の幽霊は、急に現れて急に消えるらしいから、
しっかり見張ってね。
古明地 こいし:
わかった……って、ん? 急に現れて消える?
古明地 こいし:
そんな急に出てくるなら、
捕まえるのは難しいんじゃないの?
高麗野 あうん:
それなら大丈夫。
神社を守護する私なら、きっと気付けるから。
古明地 こいし:
へー。それはすごいねー。
高麗野 あうん:
ちょっと、その感想は何……あれ、いない!?
高麗野 あうん:
あ、そっか。あの子は神出鬼没な妖怪なんだった。
急に現れて、急に消えて……って、あれ?
高麗野 あうん:
ひょっとして、幽霊の正体って……?