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妖怪の山
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庭渡 久侘歌:
ふぅ、これで羽繕いも終わりですね。
すっきりしました。
霧雨 魔理沙:
いやー、大量だな。……おっ?
あんたは、たしかニワトリの神様だったっけ?
庭渡 久侘歌:
あなたは、あの時の異変の……。
その手に持ってるのは、私の羽根ですか?
霧雨 魔理沙:
おお、これは、あんたの羽根だったのか。
妙に力を感じるので、集めていたんだ。
霧雨 魔理沙:
魔力の通った羽根なんて、珍しいからな。
もしかすると、ホウキの改良ができるかもしれない!
霧雨 魔理沙:
うん。他にも応用が利くはずだ。
魔法の研究に利用しない手はないだろう?
庭渡 久侘歌:
ずいぶんと熱心なんですね。そういうことなら、
抜けた分でよければ、ご自由にお持ちください。
霧雨 魔理沙:
本当か! それはありがたい。でも、これじゃ
ちょっと足りないな。もっとくれないか?
庭渡 久侘歌:
う~ん。そう言われましても、すぐには……。
もう羽繕いは終わりましたし。
庭渡 久侘歌:
羽根が生え変わったり、自然に抜け落ちるのを、
待っていただくしか……。
霧雨 魔理沙:
それを待ってたら、
いつまで経っても研究なんてできないぞ。
霧雨 魔理沙:
となればだ。やることは決まったな。
こいつを食らえ!
庭渡 久侘歌:
ひゃあ!? 急に弾幕なんて、
危ないじゃないですか!
霧雨 魔理沙:
弾幕ごっこで動き回ったり、被弾して
羽根が抜け落ちれば、それを持って帰れるだろ!
霧雨 魔理沙:
そういうわけで、神様退治だ! くらえー!
庭渡 久侘歌:
も、もうちょっと、マシな方法を
考えてください! きゃーっ!