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博麗神社
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杖刀偶 磨弓:
さて。今日の宴会は、我々の仕切りですね。
張り切って、準備していきましょう。
埴安神 袿姫:
じゃあ、私は料理を作るわね。
磨弓は会場の準備をしてちょうだい。
杖刀偶 磨弓:
かしこまりました。
埴輪兵団、まずはテーブルを並べて!
宇佐見 菫子:
ありゃりゃ。まだ宴会は準備中か。
仕方ない。今は出直して……。
宇佐見 菫子:
えーっ! そこの貴方! よくよく見ると、
教科書に載ってたやつにそっくりね!
杖刀偶 磨弓:
ちょっと! いきなり何よ?
私、宴会の準備中で……。
宇佐見 菫子:
ヨロイの結び目って、こんな感じなんだ!
教科書の写真よりも、本物のほうが綺麗ね。
杖刀偶 磨弓:
ベ、ベタベタ触るなーっ!
この不埒者がーっ!
宇佐見 菫子:
えーっ? セラミックの身体なのに、
くすぐったいとか、恥ずかしいとかあるの?
杖刀偶 磨弓:
つべこべ言うな! 貴様の失礼な態度、
埴輪兵団のブートキャンプでたたき直してやる!
宇佐見 菫子:
きゃっ!? は、埴輪が群がってきて……。
ちょ、ちょっと……。きゃーっ!!
杖刀偶 磨弓:
集団行動の訓練、終わり!
続いて、地獄のサーキットトレーニングに移る!
宇佐見 菫子:
サ、サー、イエッサー!
埴安神 袿姫:
……磨弓。宴会の準備をほったらかして、
貴方は何をしているのかしら?
杖刀偶 磨弓:
ひゃいっ!? け、袿姫様……。
埴安神 袿姫:
その人間を鍛え直してるみたいだけど、
本当に鍛え直すべきは、貴方のほうね。
杖刀偶 磨弓:
す、すみませぇん……。
今すぐ、宴会の準備を再開しますぅ!
宇佐見 菫子:
教官、私も手伝います! 宴会の準備が
進まなかった責任は、私にもありますし。
杖刀偶 磨弓:
宇佐見三等兵……!
貴様を指導したのは、間違いじゃなかったな。
杖刀偶 磨弓:
よーし、宴会の準備を済ませるぞ!
宇佐見三等兵。埴輪兵団。私に続けー!
宇佐見 菫子:
サーイエッサー! この宇佐見三等兵、
どこまでも教官についていきますっ!