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アリスの家
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埴安神 袿姫:
まあ、今風の人形がたくさん!
どの子も、本当にかわいらしいわ。
アリス・マーガトロイド:
好きなだけ見ていって。
ほめてもらえると、私も嬉しいしね。
埴安神 袿姫:
あら? 人形の服だけ飾ってるけど、
あれは何に使うの? 単なる予備?
アリス・マーガトロイド:
あれは着せ替え人形のための服よ。
服を着せ替えること自体を楽しむの。
埴安神 袿姫:
そんな遊び方もあるのね! なんだか新鮮だわ。
埴輪の服なんて、最初から着せておくものだし。
埴安神 袿姫:
興味がわいてきたし、
私も着せ替え人形を作ってみようかしら。
アリス・マーガトロイド:
わざわざ作らなくても、
貴方の所には、適任なのがいるんじゃない?
埴安神 袿姫:
着せ替え人形に適任……。
そうね。磨弓なら、ぴったりだわ!
埴安神 袿姫:
となると、服のほうを考えないとね。
あの子の場合、どんなのが似合うかしら?
アリス・マーガトロイド:
ちょうど、外来品の衣装カタログを入手したの。
作り方も載ってるし、これを参考にしましょう。
埴安神 袿姫:
ふむふむ。メイド服はテッパン。
学生服にはいろいろな種類が……。
アリス・マーガトロイド:
バニーガール……。
動物モチーフの衣装もあるのね。勉強になるわ。
埴安神 袿姫:
このビキニアーマーとかいうのは、
あの子が戦うときにぴったりじゃない。
埴安神 袿姫:
この衣装カタログ、本当に借りていいの?
アリス・マーガトロイド:
ええ、もちろん。
衣装の作り方は、ばっちり覚えたから。
アリス・マーガトロイド:
それに、せっかく衣装を作るなら、
着る本人と選んだほうがいいでしょ?
埴安神 袿姫:
感謝するわ。衣装を作ったら、
きっとあの子と見せにくるから。
アリス・マーガトロイド:
ええ、楽しみにしてる。そのときは、
ファッションショーとしゃれ込みましょう。
埴安神 袿姫:
待っててね、磨弓。貴方のことを
おしゃれな着せ替え人形にしてあげるから!