--------------
魔法の森
--------------
驪駒 早鬼:
探したぞ、いつぞやの魔法使い!
さあ、戦おうじゃないか!
霧雨 魔理沙:
げっ、お前は畜生界の……!
戦うって、そんな理由はないだろ?
驪駒 早鬼:
お前のように見どころのある奴とは
何回戦っても面白いからな。
驪駒 早鬼:
わざわざ私が地上まで出向いてやったんだ。
とにかく相手をしてもらうぞ。
霧雨 魔理沙:
(まいったな……。まともにこいつの
相手をするのは、骨が折れるし……)
霧雨 魔理沙:
(テキトーに丸め込んだら、他の場所で
トラブルを起こされるかも……うーん)
驪駒 早鬼:
おい、何をグズグズしてるんだ。
さっさと始めようじゃないか。
霧雨 魔理沙:
そうだ! いいこと思いついた!
なあ、こうするのはどうだ?
霧雨 魔理沙:
せっかく地上まで来たんだ。
私よりも強い奴を紹介してやるよ!
驪駒 早鬼:
お前よりも強い奴……?
面白そうだ。案内してもらおう。
驪駒 早鬼:
なかなか雰囲気のある場所だな。
それで強い奴ってのは、どこにいるんだ?
霧雨 魔理沙:
あー……悪い、どうやら不在みたいだ。
いやー、いつもはこの辺にいるんだけどなあ。
霧雨 魔理沙:
けど、強い奴は他にもいるからな!
さあ、次の場所に行ってみよう!
驪駒 早鬼:
おい、また誰もいないじゃないか!
どうなってるんだ!?
霧雨 魔理沙:
そうカリカリするなって。
さ、別の場所に行ってみようぜ!
霧雨 魔理沙:
結局、誰にも会えなかったな。
こんな日もあるのか。不思議不思議。
驪駒 早鬼:
くっ、もう帰って組の様子を見なければ……。
こうなったら、お前に相手をしてもらう!
霧雨 魔理沙:
い、いやいや、悪いけど今日は無理だ!
あちこち案内して、すっかり疲れちゃったんだよ!
霧雨 魔理沙:
これじゃ本気を出して戦うなんて、できっこない!
悪いけど、また今度な。
驪駒 早鬼:
ちっ、しょうがない。
弱ってる相手に勝っても、意味がないしな。
驪駒 早鬼:
……なーんて、言うとでも思ったか!
くらえ、勁疾技『スリリングショット』!
霧雨 魔理沙:
のわぁぁ! いきなり何すんだ!?
驪駒 早鬼:
幻想郷中を回ったのは私も同じ! 状況は五分だ!
さあ、この天馬にお前の力を見せてみろ!
霧雨 魔理沙:
け、結局こうなるのかよ!?
くそー、最初から素直に戦っとけばよかったぜ……。