パチュリー・ノーレッジ:
な、なんなのこれ? 目の前が真っ暗に……。
パチュリー・ノーレッジ:
……って、あら? これって、もしかして……。
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紅魔館・庭園
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パチュリー・ノーレッジ:
ふう。何かと思えば、人形が顔を覆って
目隠ししてただけだったのね。
レミリア・スカーレット:
ここで人形が出てくるってことは、
まさか……。
アリス・マーガトロイド:
ご明察。私が操ってたのよ。
アリス・マーガトロイド:
でも、残念。びっくりさせようと頑張ったのに、
あんまり驚いてくれなくて、がっかりだわ。
フランドール・スカーレット:
う、うう~ん……。
パチュリー・ノーレッジ:
フラン……、まだ気を失ってるみたいね。
レミリア・スカーレット:
どういうこと? あなたがカボチャ頭なの?
フランを襲ったのも、あなた?
アリス・マーガトロイド:
いいえ、違うわ。私が気づいた時、
あなたの妹は、もう気絶してた。
アリス・マーガトロイド:
私はただ、ここに来る人をおどかすよう、
言われてただけよ。
パチュリー・ノーレッジ:
……言われた? 誰に?
アリス・マーガトロイド:
それは秘密。少なくとも、
あなたたちが探してるカボチャ頭じゃないわよ。
レミリア・スカーレット:
あっ! あれを見て! カボチャ頭よ!
パチュリー・ノーレッジ:
えっ、どこ!?
レミリア・スカーレット:
図書館の方へ向かったわ。
ぜえ~ったい、逃がさないわよ!
パチュリー・ノーレッジ:
ま、待ってよ、レミィ!
そこの人形遣い、妹様を任せたわよ。
アリス・マーガトロイド:
ああ、はいはい。もちろんよ。
パチュリー・ノーレッジ:
まさか図書館に逃げるなんて。
なんだかんだいって、ここも広いのよね。
レミリア・スカーレット:
本棚の間とか、隠れる場所も多そう。
二手に分かれた方が、いいかもしれないわ。
パチュリー・ノーレッジ:
それは、いいけど……。気をつけてね。
咲夜とフランを襲った相手よ。
レミリア・スカーレット:
そっちこそ、あっさりやられないでよね。
じゃ、私はこっちを探してみるわ。
パチュリー・ノーレッジ:
さて、私はあっちかしら。……ん?
パチュリー・ノーレッジ:
向こうから物音が……。
魔導書があるあたりね。
パチュリー・ノーレッジ:
たぶん、こっちの方だったと思うけど……。
パチュリー・ノーレッジ:
この本棚の裏……、そこね!
パチュリー・ノーレッジ:
あれ、いない?
でも、音はたしかにここから……。
パチュリー・ノーレッジ:
今の音……まさかっ!
パチュリー・ノーレッジ:
カ、カボチャ頭……!