--------------
紅魔館
--------------
鬼人 正邪:
うう、ここは……?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
現在の紅魔館よ。
これから、皆の今の様子を見せてあげるわ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
あなたが邪魔したクリスマスの準備は、
いったい、どうなってしまったのかしらね?
鬼人 正邪:
ほお……。そいつは、少しばかり
つまらないことになってくれそうだな。
十六夜 咲夜:
アクシデントはあったけど、
なんとかパーティの料理は間に合いそうね。
十六夜 咲夜:
……部屋の飾りつけは、
もう間に合いそうにないけど。
レミリア・スカーレット:
ちぇー。せっかく、
すごいクリスマスツリーを作っていたのにさ。
十六夜 咲夜:
仕方ありませんわ。
天邪鬼の邪魔が入ったんですから。
レミリア・スカーレット:
まったく、あいつには困ったもんだね。
食材を盗むわ、飾りつけの邪魔をするわ。
チルノ:
あたいも、プレゼントをダメにされたよ。
まあ最強だから、別のやつを用意できたけど!
十六夜 咲夜:
ほんと、懲りないやつですよねぇ。
一回、指名手配までされたって言うのに。
レミリア・スカーレット:
うーん……。
もしかして、寂しいのかしら?
十六夜 咲夜:
え、寂しい? 天邪鬼が?
まさか!
レミリア・スカーレット:
でも、こんな楽しい日に一人ぼっちでいるなんて
誰だって、寂しくなって当然じゃない?
チルノ:
むむむ、そうなのか? 今度会った時には
絶対、氷漬けにしてやろうと思ってたけど……。
チルノ:
そういうことなら、仲間に入れてやろう!
あいつのためのプレゼントも用意するよ!
チルノ:
なんてったって、あたいは最強だからね!
レミリア・スカーレット:
いや、最強は関係ないと思うけど。
まあでも、そうね……。
レミリア・スカーレット:
また、あいつが来たら、
ホットワインくらいは出してやろうかな。
十六夜 咲夜:
いいお考えですわ。
では、来客用のワインを準備しておきますね。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
あらあら、ずいぶん楽しそうじゃない。
これは、いいパーティになりそうだわ。
鬼人 正邪:
……ちっ。どうせ、これも捏造だろ?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ふふ、ちょっとだけね。でも、みんなが楽しく
準備をしているのは、まぎれもない事実よん。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
つまり、あなたが頑張って邪魔したのは、
ぜ~んぶ無駄だった……ってわけ。
鬼人 正邪:
言ってくれるじゃないか。
だったら、もっと嫌がるようなことをしてやるよ!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
……なるほど。
まあ、そう言うと思ったわ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
お前はもっと、自分の状況を理解するべきね。
鬼人 正邪:
な、なんだよ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
わざわざ警告しているにもかかわらず、
これ以上、罪を重ねるようなら……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
それはそれは、
恐ろしい罰を受けることになるわよ。
鬼人 正邪:
ありがたいご忠告、痛み入るね。
あー、怖いなあ。怖くて泣いちゃいそうだ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
その強がりも、いつまで続くか楽しみね。
ならば、直接確かめるといい。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
見せてやろう。お前が迎える未来を!