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紅魔館
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チルノ:
うわあああ~っ!?
テ、テーブルが動いて襲ってくるぞ!?
鬼人 正邪:
いいぞ! そのまま、引き付けろ!
私は、次の扉を開く仕掛けを探す!
鬼人 正邪:
えーと、これか? なんか書いてあるな。
南の壁に、モミの木で作られた輪っかを飾る……。
鬼人 正邪:
……よし、開いた!
チルノ:
テーブルも止まったよ!
それじゃ、次の部屋に行くぞ~!
チルノ:
なんか、でっかいモップに乗ってみたら……、
あっちーこっちー、すっごい回るよー!?
鬼人 正邪:
さて、今度もなんかあるみたいだが……
ふーん。暖炉に火をつける、か。
チルノ:
は、はやくー、はやくしてー!
めーがー! まーわーるーうー!
チルノ:
ぜえ、ぜえ……。
そろそろ、休憩……。
鬼人 正邪:
ああ、そうだな。
ここなら、少しは落ち着けそうだ。
鬼人 正邪:
……それにしても、予想以上に役立ってるな。
いい盾を見つけられたもんだぜ。
チルノ:
ねーねー。そろそろ、プレゼント見つかるよね。
あたいたち、いっぱい部屋を突破してきたし!
鬼人 正邪:
そう思いたいが……。しっかし、さっきから、
みょ~~に違和感があるんだよなぁ。
チルノ:
違和感? 何が?
鬼人 正邪:
先に進むための仕掛けだよ。
暖炉に火をつけたり、変なもん飾らされたり……。
鬼人 正邪:
まあいいや。
えーと、この部屋の仕掛けは……これか。
鬼人 正邪:
なになに?
このツリーのてっぺんに、星を戻せば……。
チルノ:
おお、道が開いたー! あんた、すごいな!
いつの間に、そんな星の飾りを見つけたんだ?
鬼人 正邪:
ん? ああ……拾った。そう、拾ったんだ。
トラップに紛れて、飛んできてたから。
チルノ:
やるじゃん!
よーし、待ってろ! あたいたちのケーキ!
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地下室
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鬼人 正邪:
着いたな、地下室だ。
おそらく、この部屋がゴールだろう。
チルノ:
よーし、それじゃあ扉を開けるよ!
さあ、罠でもなんでも、来るならこーい!
チルノ:
……あれ? なんにもこないぞ?
鬼人 正邪:
なんだ、拍子抜けだな。
じゃ、さっさとプレゼントを探すか……。
チルノ:
あーっ、こっちに宝箱があるぞ!
きっと、ケーキはこの中だよ!
鬼人 正邪:
なにっ!? どけ、私が開ける!
チルノ:
おわあ!?
鬼人 正邪:
手こずらせてくれたが、ようやくだ。
きっと、この中に探していた宝石が……。
鬼人 正邪:
……はあ!?
チルノ:
ええ!? なんにも入ってないじゃん!?
鬼人 正邪:
くそっ、どういうことだ!?
確かにあいつは、地下室にあると……!
レミリア・スカーレット:
よくここまで、たどり着いたね。
まずは褒めてあげる。
鬼人 正邪:
お前……! だましやがったな!?
レミリア・スカーレット:
ええ、だましたわ。そもそも、存在しないのよ。
『試作版レッドワイズの石』なんてものはね。
鬼人 正邪:
存在しない……だって?
レミリア・スカーレット:
ねえ、もうネタばらししてあげたら?
おかげでパーティの準備も終わったわけだし。
鬼人 正邪:
なっ……!?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
そうね、もう話してもいいでしょう。
私たちの目的は、ただ一つ……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
天邪鬼に対する、仕返しよ。