-------------- とある荒れ果てた学校・校門前 -------------- 上白沢 慧音: ふん、指折りの不良どもが集まる学校だと 聞いてたが、取るに足らんな。 東風谷 早苗: ええ。あなたが学校のトップになるのも、 時間の問題ね。 聖 白蓮: オラオラオラオラァーーッ! 上白沢 慧音: ん? この身体にずっしりと響いてくる バイクのエンジン音は……まさか! 聖 白蓮: 貴方たち、私の弟子たちを ずいぶん可愛がってくれたそうじゃない。 宇佐見 菫子: ひゃっほうーーーっ!! 痛い目見る前に、 さっさと私たち、白蓮一門に下りなさい! 東風谷 早苗: 黒ターボの白蓮に、パンダカーの菫子! ようやくボスがお出ましね。 上白沢 慧音: この学校は、すでに私たちが制圧した。 お前たちの時代は終わりだ。 上白沢 慧音: 恥をかく前に、とっとと帰るがいい。 聖 白蓮: 威勢がいいわね。でも甘く見ないでちょうだい。 大人しく成仏させてあげましょう! 宇佐見 菫子: あら? 大口叩いてたのに、もう終わり? 暇つぶしにもならないじゃない。 聖 白蓮: でも、二人とも見込みあるわよ。 いま降参するなら、私の弟子にしてあげる。 東風谷 早苗: ダメ、全然歯が立たない……。 上白沢 慧音: くっ。まさか、これほどとは……。 紅 美鈴: ふあぁ……。さっきから、うるさいなぁ。 気持ちよく寝てたってのに。 東風谷 早苗: だ、誰!? 宇佐見 菫子: 何よ、アンタ。どこのどいつか知らないけど、 邪魔しないでもらえる? 紅 美鈴: そっちこそ、パラリラ騒いで昼寝の邪魔だよ。 どっか行ってくれない? 聖 白蓮: えー? ごめんなさい、何か言ったかしら? ちょっとエンジンのせいで聞こえなかったわー。 紅 美鈴: やれやれ。話が通じないみたいだ。 面倒くさいけど、仕方ない……。 紅 美鈴: はぁぁぁぁ……。 でやあっ! 聖 白蓮: なっ……ぎゃああああーー!! 宇佐見 菫子: びゃ、白蓮さん!? 上白沢 慧音: 白蓮を、バイクごとぶっ飛ばしただと……!? しかも、たった一発で! 聖 白蓮: こ、この……! 貴方、ただじゃおかない……、ひっ! 紅 美鈴: 静かにしてって、言ってるんだけど。 また、ぶっ飛ばされたいわけ? 聖 白蓮: ひ、ひいぃぃぃぃーー! 菫子、今日のところは帰るわよ! 宇佐見 菫子: は、はい! アンタたち、覚えてなさいよー! 紅 美鈴: あ~あ。動いたら疲れちゃった。 寝直すとするか。 東風谷 早苗: あ、あんた! いや、そこのお方! ちょっと待ってください! 紅 美鈴: なに? さっさと寝たいんだけど。 上白沢 慧音: そ、その……。 助けてくれて、ありがとうございました! 上白沢 慧音: あのパンチ、最高にかっこよかったです! 弟子にしてください! アニキ! 紅 美鈴: え~、やだ。そういうの興味ないし。 じゃあね。 東風谷 早苗: あっ! アニキ、待ってくださーい! 上白沢 慧音: あのパンチを教えてもらうまで、 私たち、一生ついていきますからー! -------------- 寺子屋・教室 -------------- 上白沢 慧音: ……そして、この後も学校の抗争に巻き込まれ、 戦うことを強いられるのだな! 紅 美鈴: ええ。大勢の不良に囲まれた私は、 バッタバタと敵をなぎ倒していくんですよ! 東風谷 早苗: なんか、すごい盛り上がってますね……。 鈴仙・優曇華院・イナバ: もう……。脱線しすぎて、 もはや学校関係なくなってるじゃない。 上白沢 慧音: みんな、ありがとう。 いろいろな話を聞いて、いい案が浮かんだぞ! 東風谷 早苗: おおー! よかったです! 上白沢 慧音: きっと勉強が楽しくなる、新しい授業の形だ。 そこで、みんなに相談なのだが……。 上白沢 慧音: この授業の準備ができたら、 お試しで、受けてもらえないだろうか。 紅 美鈴: もちろんですよ! その時は、みんなで参加させてもらいます。 鈴仙・優曇華院・イナバ: 今までの話を聞いて……って、 どんな授業になるのかしら。 宇佐見 菫子: それじゃあ先生、頑張ってくださいね! 楽しみにしてまーす! 上白沢 慧音: さて……。みんなの協力を無駄にしないためにも、 張り切って準備しなければな!