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数日後……
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紅 美鈴:
あれ? 皆さん、
寺子屋の前に集まって何してるんです?
東風谷 早苗:
あ、こんにちは。その、私たちも
ここでたまたま会っただけなんですけど……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
例の特別授業が子供たちにウケてるのか、
ちょっと気になってね。いろいろ手伝ったし。
宇佐見 菫子:
ちょうど授業中みたいだから、
様子を見に行こうかって話してたところなの。
紅 美鈴:
なーんだ。考えることはみんないっしょか。
それじゃ、さっそく寺子屋に行ってみましょう。
紅 美鈴:
さてさて、特別授業の様子は~っと……。
あ、あれ?
上白沢 慧音:
いいか? しっかり形を見て書くんだぞ。
コラ、落書きするな。墨がもったいない!
鈴仙・優曇華院・イナバ:
これ……。普通の授業っぽいわね。
宇佐見 菫子:
えー! どうなってるのー!?
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数分後
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上白沢 慧音:
ああ、お前たち……、来ていたのか。
どうしたんだ?
宇佐見 菫子:
ちょっと先生! なんで特別授業やってないの?
みんなに、つまんなーいって言われちゃったの?
上白沢 慧音:
え? ああ、いやいや。そんなことないよ。
生徒たちからは大好評だった。
上白沢 慧音:
だから、特別授業は月一で行うことにしたんだ。
宇佐見 菫子:
月一? なんで?
上白沢 慧音:
本当なら、毎日やりたいところなんだが、
なんせ準備に時間がかかるものでな。
紅 美鈴:
ま、そりゃそうかー。一人で問題作ったり、
ヒント隠したり、やること多そうですし。
東風谷 早苗:
でも、よかったです。
好評だったみたいで。
上白沢 慧音:
ああ。それに特別授業を取り入れたおかげで、
生徒たちに、いい効果が現れているんだ。
上白沢 慧音:
特別授業で活躍するために、
みんな、日頃から熱心に勉強に励むようになってな。
上白沢 慧音:
学びに前向きになってもらえるというのは、
やっぱり先生としては嬉しいものだな。
紅 美鈴:
よかったですね。きっと、生徒のために頑張る
先生の熱意が、みんなに伝わったんですよ。
上白沢 慧音:
そうだろうか。
……そうだったら、何よりだ。
上白沢 慧音:
さて、次の特別授業は二週間後だが、
もし時間があったら、みんなも参加してくれないか?
東風谷 早苗:
あら、いいんですか?
上白沢 慧音:
もちろん。たまには、生徒以外の人も混ぜた方が
面白いだろうからね。
上白沢 慧音:
ただ、くれぐれも子供たちを
怖がらせないようにしてくれよ。
紅 美鈴:
わかってますって。
人間のフリくらいできますよ。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
い、いちおう念入りに変装していくわね……。
宇佐見 菫子:
わー、楽しみ。あ、そうだ。
レイムっちとマリサっちも呼ぼうかな。
東風谷 早苗:
いいですね。よーし!
当日までに、たっくさん勉強しなくっちゃ!
宇佐見 菫子:
それじゃ、先生! また学校のことで悩んだら、
現役女子高生の菫子ちゃんに任せてよね!
上白沢 慧音:
ああ、ありがとう。
みんなも、是非また知恵を貸してくれ。
上白沢 慧音:
……思ったよりも参加者が増えそうだ。これは、
気合を入れて問題を作らなければならないな。
上白沢 慧音:
今回のような、もっと勉強が楽しくなる
新しい授業も増やしていきたいし……。
上白沢 慧音:
さあて、考えることは山積みだぞ。
生徒たちのために、先生は頑張るとしよう!