ナズーリン: な…………、 ナズーリン: なんじゃこりゃ~!? -------------- 命蓮寺ランド -------------- フランドール・スカーレット: ふっふーん。勝った、勝った! まあ、慣れればこんなものよね。 フランドール・スカーレット: 妖怪寺ようかいでらがカジノに?って、最初は驚いたけど なかなかどうして、充実しているじゃない。 フランドール・スカーレット: いい暇つぶしになったわねー。 さすがに少し飽きてきたけど……、あら? ナズーリン: ご主人様たちは、どこだ……。 あの二人がいながら、どうしてこんな……。 フランドール・スカーレット: そこのあなた、なにしてるの? たしか、寺の関係者よね。 ナズーリン: あ、ああ、そうだ。君! ご主人様…… 寅丸星か、聖白蓮を見かけなかった? フランドール・スカーレット: 僧侶たち? それなら、あそこに。 聖 白蓮: ……どう? ブラックジャックの混雑状況は。 寅丸 星: 非常に賑わっていますね。 ポーカーを終えた客が流れているようです。 聖 白蓮: それなら、スロットの方へ導線を引きましょうか。 手配をお願いしてもいいかしら? 寅丸 星: 承知いたしました、オーナー。 終わったら、持ち場へ戻ります。 聖 白蓮: ええ。お客様を楽しませてちょうだい。 素敵なディーラーとしてね。 ナズーリン: ご、ご主人様がディーラーで……、 聖がオーナー? フランドール・スカーレット: そういうことらしいわ。 つまらない説法をするのに飽きたのかしらね。 ナズーリン: まさか! とにかく事情を聞かないと……って、あれは? ???: 見つけましたよ! 星しょう! 聖! 寅丸 星: ムラサ船長? どうして噴水に? 村紗 水蜜: 隠れてたんですよ。このカジノ、 チップがない客は追い出されるので……。 村紗 水蜜: そ、そんなことどうでもよくって! それより、 どうして命蓮寺がカジノになってるんですか!? 聖 白蓮: ふふふ、素晴らしいでしょう? 聖 白蓮: ……金運に勝負運、毘沙門天びしゃもんてんの御威光ごいこうを これほど感じられる場は、他にありませんよ。 村紗 水蜜: いやいや。カジノって、賭博ですよ!? 命蓮寺の住職ともあろう方が、なんで……! 寅丸 星: ……ムラサ船長。いま話せることは 何もありません。ここは退いてください。 寅丸 星: 警備員、ここへ。 お客様のお帰りです。 村紗 水蜜: え!? ま、待ってくださいよ。 まだ……! 寅丸 星: ……ごめんなさい。 ナズーリン: ご主人様……? フランドール・スカーレット: どうかしたの? ナズーリン: い、いや……今は、とりあえず船長だ。 ムラサ船長ー! フランドール・スカーレット: 結局、全員追い出されちゃったわね。 ナズーリン: まいったなぁ……。あの様子じゃ、 まともに答えてくれそうにないぞ。 村紗 水蜜: うーん……こんなことなら、ユメミタマ浄化の 修行なんて、行かなければよかったわ。 ナズーリン: ユメミタマ浄化の……修行? あ、ユメミタマ!? もしかしたら……! ナズーリン: 命蓮寺がカジノになったのは、ご主人様か聖に ユメミタマが憑りついてるせいかもしれない! 村紗 水蜜: ははあ、なるほど……。でも、二人から ユメミタマの気配は、感じられなかったですけど。 ナズーリン: うーん……。確かに、そうなんだよね~。 でも、調べてみる価値はあると思う。 フランドール・スカーレット: じゃあ、潜入捜査でもする? いいじゃない。楽しくなってきたわ! ナズーリン: あれ? 君、まだ付いてくるつもり? フランドール・スカーレット: 当然でしょ、暇なんだもの。 ナズーリン: ……まあいっか。それじゃ、まずは カジノの裏口でも探してみるとしよう!