--------------
紅魔ステージ
--------------
フランドール・スカーレット:
あはっ! もっともーっと、暴れちゃえ!
レミリア・スカーレット:
フラン! 美鈴! いい加減やめなさい!
こんなことしたって……!
紅 美鈴:
うう~! ごめんなさい、お嬢様!
紅 美鈴:
(……あれ? でも、お嬢様って、普段は
こういうのに、ノリノリなタイプじゃない?)
フランドール・スカーレット:
やめないもん! こうなったからには、
お姉様にできることなんて、もうないんだから!
フランドール・スカーレット:
ほらっ、がお~!
レミリア・スカーレット:
くっ……、
あの怪獣、フランの指示通りに動くわね。
依神 女苑:
チョコレートボルテージ……すごいわ!
想像以上の数値よ!
依神 女苑:
(ふふふ、ここまでうまくいくとはね!
この勝負に目をつけて、大正解だったわ!)
依神 女苑:
(限定グッズでしこたま客に散財させたし、
このどさくさに紛れれば、さらに……!)
観客A:
お、俺は逃げるぞ!
……って、出口が閉鎖されてる!?
フランドール・スカーレット:
ショーの途中で退場なんて、はしたないわ!
最後まで、きっちり見届けてもらわないと。
レミリア・スカーレット:
あの子ったら、いつの間にそんなことを!?
十六夜 咲夜:
音楽も変わっていますね。
なんとも禍々しい……。
観客B:
色んな気持ちがぐちゃぐちゃして、
あ、頭がぐらぐらする……。
観客A:
ッハハァ! もう死ぬまで付き合うしかないか!
あれ……、涙と震えが止まらない……。
レミリア・スカーレット:
感情の乱高下が激しすぎて、めちゃくちゃ……。
これ、プリズムリバー三姉妹の演奏のせいね!?
依神 女苑:
ふふん、まだまだ。
私の能力は、散財を促し拡散する。
依神 女苑:
この対決で、もっとも価値ある財は……チョコ!
そして、その原料となる感情!
依神 女苑:
どんどん、恐怖や混乱を膨らませてね♪
観客A:
うおおおおおお!
どうして俺がこんな目に!?
観客B:
え~ん、早く帰りたいよお!
十六夜 咲夜:
大パニックです……!
どうにかしなくては!
観客A:
ま、待ってくれ。
あの怪獣、どんどん大きくなってないか……?
レミリア・スカーレット:
くっ……! 恐怖を掻き立てれば、
それだけチョコ怪獣が巨大化するなんてね!
レミリア・スカーレット:
ひどい悪循環だわ。
とんでもないことを考えたわね、フラン……!
依神 女苑:
観客の数も熱狂も、期待以上ね!
……って、あれ? あの怪獣……。
依神 女苑:
待って。あんなに大きくなるはずだったっけ。
術式のキャパをオーバーしてない?
フランドール・スカーレット:
チョコ怪獣くん、こわーいポーズ!
食べちゃうぞ~って!
依神 女苑:
い、妹さん! これ、下手すると暴走……
って、聞こえてない!
フランドール・スカーレット:
チョコ怪獣くん、吠えて!
フランドール・スカーレット:
さぁて、恐怖のお味は、いかがかな?
できたチョコ、ちょっとだけ味見しちゃう!
フランドール・スカーレット:
……ん? この味……。
紅 美鈴:
フ、フラン様、危ない! 怪獣が!
フランドール・スカーレット:
……って、えっ!? なんで私に?
フランドール・スカーレット:
能力を発動……っ、
だめ、間に合わ……!