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投擲種目会場
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古明地 こいし:
第二種目は、円盤投げでーす!
線から出ないように、円盤を投げてね!
古明地 さとり:
飛ぶのは禁止、能力の使用も線の内側までです。
みんなの健闘を祈っています。
霊烏路 空:
よーし! さっきみたいに、
核融合の力でやるぞー!
霊烏路 空:
核融合開始。出力最大!
よーし、飛んでけー!
古明地 こいし:
出ました! ただいまの記録は、0メートル!
お空、円盤が消し炭だよ?
霊烏路 空:
ええ!? 円盤って、そんな脆いの!?
困ったなぁ。どうしたらいいんだろう?
藤原 妹紅:
それは、やりすぎだな。ちょっといいか?
別に、そんな大火力を使う必要はないと思う。
霊烏路 空:
なんか詳しそう……。貴方も核融合を使うの?
藤原 妹紅:
いや、核融合は知らないけど、炎は使える。
さっきのジャンプを見て、能力が似てると思って。
藤原 妹紅:
おせっかいかもしれないが、力になれるかもしれない。
私のやり方を見せるよ。参考にしてくれ。
霊烏路 空:
わかった! 参考にする!
じー……。
藤原 妹紅:
そこまで見つめなくても……。まあ、いいか。
投げる瞬間に、炎を使うんだ。……よっ!
藤原 妹紅:
こんなもんかな。投げる手を押しだすんだ。
こう、手の甲から炎を出す感じで。
古明地 こいし:
記録がでたよー! 距離は、150メートル!
今のところ一位だ! おめでとー!
霊烏路 空:
すごーい! そっか、そこだけでも飛ぶんだ!
ありがとう! 次、マネしてみる!
藤原 妹紅:
まあ、がんばんな。人の努力する姿は、
いつの時代も、いいものだからな。
霊烏路 空:
核融合開始。出力、片手用に調整、完了。
すぐに発射しないで、投げるときに……ここだ!
霊烏路 空:
やった! できたー!
でもこれ、勢い強すぎて目が回るー!?
古明地 こいし:
すごーい! 距離、300メートル!
一気にトップへ躍り出たー!
霊烏路 空:
や、やったー。一位だぁ……。
藤原 妹紅:
一発でよくやるよ。
あとは、威力の調整ができれば完璧だな。
火焔猫 燐:
お空、あの力で、なんでもやっちゃうね。
こっちは使ってもしょうがない能力なのに……。
火焔猫 燐:
ひがんでいても仕方ないか。参加するなら、
真面目にやらないと……ねっ!
古明地 こいし:
すごーい! ただいまの記録は、80メートル!
ギリギリだけど、能力なしでクリア圏内だ!
火焔猫 燐:
やっぱり、他の選手に比べて飛ばせてない。
身体能力だけじゃ、張り合うのはつらいね。
古明地 こいし:
ねえ、お燐。どうして能力使わないの?
別にルールを守れば、使っていいんだよ?
火焔猫 燐:
あたいの能力は、怨霊を操るだけなんで、
こういう競技じゃ使いようがないんですよ。
古明地 こいし:
えー? なんでもいいから呼び出せばいいのに。
そうだ! 二人羽織みたいにしたら?
火焔猫 燐:
うーん……。邪魔なだけじゃないですか?
古明地 こいし:
じゃあ、お神輿みたいに担いでもらうとか……
あ、いっぱい呼び出して応援してもらうとか!
火焔猫 燐:
えー? いやあ、それもちょっと……。
二ッ岩 マミゾウ:
なるほど。あれは能力が使えない、ではないな。
自信がなくて使いたくない、といったところか。
二ッ岩 マミゾウ:
どうやって発破をかけてやろうか……。
少し手こずりそうじゃのう。