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天界ビーチ
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十六夜 咲夜:
最初は楽しめるか不安だったけど、
夏の遊びは、どれも楽しくていいわね。
東風谷 早苗:
そう言っていただけて、何よりです!
天子さんにも、感謝しないと……!
十六夜 咲夜:
そろそろ、お嬢様にお茶を淹れる時間かしら?
なんだか今日は、あっという間だわ。
東風谷 早苗:
あっという間……そっか、この楽しい時間も、
じきに終わっちゃうんですね……。
霧雨 魔理沙:
いやー、ヨットもなかなかだったな。
天子に追いつけなかったのは悔しいが。
博麗 霊夢:
なんだか、やけに疲れたわ。
ねぇ、そろそろ浜に戻って休憩しない?
東風谷 早苗:
そうですね~……。じゃあ休憩ついでに、
スイカ割りなんてどうでしょうか!
東風谷 早苗:
こちらの棒と……じゃーん!
4つのスイカをご用意しました!
十六夜 咲夜:
今度の遊びは、なんとなく予想がつくわ。
文字通り、その棒でスイカを割るのよね?
東風谷 早苗:
咲夜さん、ご名答!
だけど、それだけじゃないですよ。
東風谷 早苗:
割る前に、砂浜に立てた棒に頭をつけ、
10回まわってから割りにいくんです。
霧雨 魔理沙:
10回まわる? なんでそんなことするんだ?
十六夜 咲夜:
そうすると目が回るから、
ゲーム性が高まるってことじゃない?
霧雨 魔理沙:
ほー、なるほど……。面白そうだな!
よし、ここは私が一番にやらせてもらうぜ!
霧雨 魔理沙:
う、お、おおっと……! どわあああ~っ!?
博麗 霊夢:
あっははは!
大丈夫~? 派手に転んだわね!
十六夜 咲夜:
それじゃ、次は私ね。魔理沙、棒を貸して。
博麗 霊夢:
咲夜ー、あんまり目を回しすぎないようにねー。
十六夜 咲夜:
ありがたいけど、心配無用よ。
1、2、3、4、5……。
霧雨 魔理沙:
おいおい、大丈夫かよ。あんなハイペースじゃ、
すぐ参っちゃうんじゃないか?
十六夜 咲夜:
6、7、8、9、10……!
よし、スイカの気配を捉えて……。
博麗 霊夢:
えっ……!
フラフラどころか、しっかりした足取りだわ!?
十六夜 咲夜:
ここね。
すぅ……とりゃああああ!
東風谷 早苗:
お見事! 咲夜さん、さすがです!
十六夜 咲夜:
余裕だったわ。
このスイカ、とっても甘くて美味しいわね!
霧雨 魔理沙:
はは……。咲夜には勝てないな……。
東風谷 早苗:
さて、次は私の番。
集中して……って、わわ、地震!?
十六夜 咲夜:
……収まったわね。
それにしても、すごい揺れだったわ。
比那名居 天子:
やあやあ、諸君。
ビーチ遊びを楽しんでいるようだな。
霧雨 魔理沙:
お、ヨットの上手な天人様の登場か。
何しに来たんだ?
比那名居 天子:
実は、海の中に面白いものがあるから、
潜って見に行かないか、と思ってね。
東風谷 早苗:
……もしや、海底に眠るお宝とか!?
みなさん、行ってみませんか?
霧雨 魔理沙:
海底かぁ……。
ちょっと気になるし、行ってみるか!
永江 衣玖:
河童特製ダイビングスーツ、絶賛貸し出し中です。
水中で会話もできるとか。海に潜る際は、ぜひご活用を。
比那名居 天子:
このスーツを着れば、海の中でも楽に動ける。
さあ、海底探索へ行こうじゃないか!