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合同レッスン会場・楽屋
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ルナサ・プリズムリバー:
歌唱レッスン、
想像してたより難しいわね……。
メルラン・プリズムリバー:
歌うのは楽しいんだけど、
自分たちで歌詞を作るっていうのが……。
リリカ・プリズムリバー:
んー……ダメだ! しっくりこない!
作詞はあんまり経験がないからなぁ。
ルナサ・プリズムリバー:
油断していたわけではないけど、
自信があっただけに、うまくいかないのが悔しい。
メルラン・プリズムリバー:
たくさん書き出してみたけど、
これだ! って歌詞は、出てこないものね……。
宮古 芳香:
おお、字がたくさん書き込まれている!
これは……詩だな!
リリカ・プリズムリバー:
お、今日も頑張ってる~?
私たちは、ちょっとスランプ中で……。
宮古 芳香:
うーむ、ほほー……。おお!?
これとそれだ! あ、こっちとも合う。こうか!
メルラン・プリズムリバー:
彼女、何してるの?
私たちの書いた歌詞を見て……?
ルナサ・プリズムリバー:
歌詞の文節を組みかえている……のかしら。
ずいぶん楽しそうにやってるわね。
宮古 芳香:
見てくれ! この詩、わーって感じがする!
初めてアイドルを見たときと、同じだ!
リリカ・プリズムリバー:
ええー? そんなテキトーにつなげて……って
うっそ!? 姉さん! これ、しっくりくる!
ルナサ・プリズムリバー:
本当だわ……。リズムだけじゃない。
歌詞の内容まで、ちょうどいい。
メルラン・プリズムリバー:
すごーい! センス抜群! ねえねえ、
今のは、どうやって決めたの!?
宮古 芳香:
どうやって? えー、あー……。
なんか、いいと思った言葉を選んだだけだぞ?
宮古 芳香:
だから、おまえたちがこれだ! というのを選べば
いちばんすごい歌詞になるだろう!
リリカ・プリズムリバー:
うーん、そんな気はしてたけど、
こういうのって、そう説明するしかないよねぇ。
ルナサ・プリズムリバー:
でも、難しく考えすぎていたかもしれない。
純粋に好きだと思ったものを選んでみましょう。
メルラン・プリズムリバー:
いいわね! なんだか楽しくなってきた!
私は、これとこれがいい!
ルナサ・プリズムリバー:
よし! 私たちの歌が完成した!
これで歌唱レッスンを先に進められる!
メルラン・プリズムリバー:
これも貴方のおかげだね!
本当にありがとー! すごく助かっちゃった!
宮古 芳香:
みんな、歌詞を作ってる間、楽しそうだった!
これもまた、アイドルなんだな!
リリカ・プリズムリバー:
んじゃあ、一回通しで歌ってみようか。
微調整もしたいしね。
宮古 芳香:
おおー! 私にもわかるぞ! この歌には、
人を楽しませたいという気持ちがいっぱいだ!
ルナサ・プリズムリバー:
うん、いい感じ。
必要な調整箇所も見えてきた。
メルラン・プリズムリバー:
みんな拍手ありがとー!
この勢いで、バリバリ練習しちゃおう!
リリカ・プリズムリバー:
そういえば、なんで来てくれたの?
何か用事とかあったんじゃない?
宮古 芳香:
おお! すっかり忘れていた!
実は相談したいことがあったんだ!
宮古 芳香:
曲だ! 曲の作り方がわからない!
だから相談しに来た。どうすればいい?
リリカ・プリズムリバー:
そういうことだったんだ。
だったら、私たちに聞いて正解だよ。
ルナサ・プリズムリバー:
今度は私たちが助ける番。
いくつかメロディのパターンを用意するわ。
メルラン・プリズムリバー:
いいものを選ぶセンスはあるから、
好きなように選んで、歌詞と合わせてみて!
宮古 芳香:
わかった! また一歩、
アイドルに近づいてみせる!
宮古 芳香:
困ったな。用意してくれた曲の中に、
ちょうどいいのがないぞ?
リリカ・プリズムリバー:
お、だいぶ慣れてきたじゃん。
どんな音がほしいの?
宮古 芳香:
この音を、もう少し楽しくしてほしい。
これで、いいのが完成するはずだ!
リリカ・プリズムリバー:
た、楽しく?
もう少し具体的に説明できない……?
メルラン・プリズムリバー:
あ、わかった!
こういう感じじゃない?
宮古 芳香:
おお、それだ! これで私の曲が完成した!
ありがとう! 助かったぞ!
メルラン・プリズムリバー:
どういたしまして!
喜んでもらえて、私も嬉しい!
リリカ・プリズムリバー:
姉さん、今のでよくわかったわね……。
でも、完成してなにより。
ルナサ・プリズムリバー:
だけど、完成したら歌う練習も必要。
喜ぶのは、まだ早いわ。
宮古 芳香:
よし! さっそく歌ってみよう!
この歌は、絶対に楽しいはずだ!
霍 青娥:
うんうん。苦手なことも自分で解決している。
あの娘の成長が嬉しいわ。
霍 青娥:
でも、キョンシーとしてはどうなのかしら?
勝手に動かれるのは、まずいのよねぇ……。
霍 青娥:
ちょっと複雑な心境だけど、
今はアイドルとして、頑張ってもらいましょう。