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Hell’s Groove Fes会場
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DJ.JUNKO:
いつのまにかフロア貸し切り?
OK、それならとびきりの低音をお届けするわ!
藤原 妹紅:
悪いがステージは中止だ!
目を覚ましな、DJ!
DJ.JUNKO:
観客散開? だったらSo cry!
届けグルーヴ、はるか先まで!
鈴仙・優曇華院・イナバ:
はああああああ!!
藤原 妹紅:
うおっ!? レーザーがたくさん……!
それに、後ろのDJも撃ってくるのか!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ちっ……。あれだけ弾幕を広げられると、
私の力だけでは、打ち払えないわね……。
クラウンピース:
ご主人様! 避難誘導、終わりました!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ピース、ちょうどよかった!
貴方の松明の力を、全部あの蓬莱人に向けなさい。
クラウンピース:
ええ!? そんなことして大丈夫なんですか!?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
鈴仙の狂気が純化して暴走している。
だったらこっちは、混沌に狂気を混ぜて対抗よん!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
私が調整するから大丈夫。
ピース、思いっきり派手にやっちゃいなさい!
クラウンピース:
ご主人様がそう言うなら、いきますよ!
イッツ、ルナティックターイム!
藤原 妹紅:
うっ!? なんだこれ!?
薄暗くて、前が見にくいぞ!?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
地獄の混沌を授けた。これだけあれば、
純狐の弾幕も切り抜けられるはずよ!
藤原 妹紅:
よくわからないけど、任された!
いくぞおぉぉっ!
DJ.JUNKO:
白黒の演出? 突然のサプライズ!?
でもそれハイセンス! 乱入受けて立つ!
藤原 妹紅:
もうあんたの出番は終わりだよ!
いい加減、目を覚ましな!
DJ.JUNKO:
暴力ナンセンス! ラブアンドピース!
腕振るよりも歌口ずさもう! Hey! Repeat!
藤原 妹紅:
歌はいいから、話はそれから!
……しまった、少しつられた。
DJ.JUNKO:
Yes! その調子! いい拍子!
声あげて腕振って、歌い笑えYeah!
藤原 妹紅:
歌も踊りもすべて終わりだ!
食らいな私のこの一撃! ……ああもう!
純狐:
うう、世界が暗い……。
いったい何が起きたの?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
それは目を閉じてるからよ。
頭は冷えたかしら? ここまでの記憶はある?
純狐:
ステージでDJを始めて、
鈴仙の抑えている力を純化してあげて、それから……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
純狐。あの子の力を解放してあげたかったなら、
なんで私にも相談しないのよ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
それが目的なら、もっと安全策を講じた上で
ステージの演目として面白く出来たでしょうに。
純狐:
……ごめんなさい。ヘカーティア。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
……はあ。わかればよろしい。言葉にすると
純粋さが失われるから嫌なのかも知れないけど。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
そんなのはいいから私とは話しなさい。
地獄の女神が受け止められないことなんて無いわ、いいわね?
純狐:
ええ、わかったわ。今度からそうする。
……はっ!? そうだ、あの子は、鈴仙は!?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
私が助けたわ。今は楽屋で休ませてる。
命の心配はないわ、とりあえず無事よ。
純狐:
ああ! 鈴仙、どうか私を許して……!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ちょっと、純狐! 待って!
本当にもう……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
でも、なんとかなってよかったわ。
さて、フェス再開のために後始末しないと。
藤原 妹紅:
それなら、私も手伝うよ。乗りかかった船だしな。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
本当? ありがとう!
貴方には、助けてもらってばっかりねえ。
藤原 妹紅:
いいんだ。こんな形でフェスが終わったら
もったいないからな。
藤原 妹紅:
それに、これは私のためでもある。この後の
鳥獣伎楽のライブ、楽しみだからな!
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ふふ。それじゃ、貴方のためにも
急いで再開しなくちゃね!
クラウンピース:
いやー、あんたのおかげで助かったよ!
これならステージは大丈夫だ!
クラウンピース:
あとはご主人様に見てもらって、
鳥獣伎楽とステージ再開の相談だ!
藤原 妹紅:
いよいよか! ここまで手伝ったかいがあった!
クラウンピース:
あ、ご主人様! ちょうど呼ぼうと……って、
どうされたんですか? またトラブルですか?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ええ。……鳥獣伎楽のライブは中止です。
ピース、お客さんに告知してきてくれる?
クラウンピース:
ええっ!? わ、わかりました!
ちょっと行ってきます!
藤原 妹紅:
そんな、ウソだろ……?
いったいどうして?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
メンバーの大事な屋台が、純化に巻き込まれて
跡形もなく消えてしまってね。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
さすがに、今からライブができるような
精神状態にはなくって。申し訳ないことをしたわ。
藤原 妹紅:
そうか……。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
ごめんなさいね。
貴方、楽しみにしていたのに。
藤原 妹紅:
いや、いいんだ。気にしないで。
そういえば、鈴仙ちゃんは平気か?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
大きなケガもないから、
そろそろ起きてくる頃だと思うけど……。
純狐:
本当に、ほんっとうにごめんなさい……!
他にもケガはしてない? どこか痛いところは……
鈴仙・優曇華院・イナバ:
わ、わかった! わかったから!
もう大丈夫だから、そろそろ離れてくれると……。
藤原 妹紅:
よかった、元気そうだな。ダメだったら
輝夜たちに文句を言われるとこだった。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
あ、妹紅……。なんか手伝ってくれたんだって?
ほんと、お騒がせしました……。
藤原 妹紅:
私が勝手にやっただけさ。
それじゃあ、私は客席に戻るよ。
ヘカーティア・ラピスラズリ:
さあて。目玉バンドがいなくなったけど、
どうやって穴埋めしましょうか……。
クラウンピース:
大変だー! 鳥獣伎楽のライブ中止って伝えたら、
お客さんからすごいブーイングが!
クラウンピース:
さっきの騒ぎの後で、みんなイライラしてます。
このままじゃ暴動になる、かも……!?
ヘカーティア・ラピスラズリ:
そうなったら、今度こそフェスが台無しよ。
まずいわね……!
クラウンピース:
もー、次から次へとトラブルが!
どうすればいいんだー!?