八雲 紫: あら、いらっしゃい。 八雲 紫: どうやら、神社に誰かがやってきたみたいよ。 ちょっと様子を見てみましょう。 -------------- 博麗神社 -------------- 博麗 霊夢: さて、水やり終わり……っと。 いったい、どんな木に育つのかしらねぇ。 博麗 霊夢: 桜かなぁ、梅かなぁ。 食べられるものが生ったらいいんだけど。 霧雨 魔理沙: おーい、霊夢! 何をのんきに水やりなんかしてるんだ!? 霧雨 魔理沙: 周り見たか!? 私たちの幻想郷が、 大変なことになっちまってるんだぞ! 博麗 霊夢: はいはい、なーんにもなくなってるんでしょ? 魔理沙に言われなくても知っているわよ。 霧雨 魔理沙: なんだ、もう知ってたのか。 なら話は早い。さっさと解決しに行こうぜ。 博麗 霊夢: 別に、このままでもいいじゃないの。 なんにもないけど、神社はあるんだし。 霧雨 魔理沙: いいわけないだろ~? 神社だけあったって、他になんにも……、ん? 霧雨 魔理沙: な、なんだ、このシャボン玉? 霧雨 魔理沙: 夢魂? いや、似てるけど、ちょっと違う。 ……ん? んん? こ、これは……っ!? 霧雨 魔理沙: あっははは! 見ろよ! シャボン玉の中に、 すごいひもじそうな霊夢が映ってるぞ! 博麗 霊夢: ええ? なによそれ。 私、そんなの覚えないんだけど。 霧雨 魔理沙: ま、そうだよな。 私も、こんな貧乏な霊夢は見たことない。 霧雨 魔理沙: つまり、これは誰かが見た夢とかで、 そんでそれが、外の世界から流れてきたのかも。 博麗 霊夢: あんまり近づかない方がいいんじゃない? そんな、わけわかんないものに。 霧雨 魔理沙: ……ん? ああ、確かにそうだな。 どうにも、よくない気配がビシバシするぜ。 霧雨 魔理沙: よくないものは、浄化しないとな。 せっかくだし、アレを試してみるか。 博麗 霊夢: アレって……。アレ? 霧雨 魔理沙: そう、アレだ。 始めるぜ! ダンマクカグラ!