八雲 紫:
いらっしゃい。ふふふ、実はね……。
また、神社に誰かやってきたみたいなの。
八雲 紫:
今度は誰かしらね?
ちょっと様子を見てみましょうか。
--------------
博麗神社
--------------
霧雨 魔理沙:
うわっ! 空から光が降ってきたと思ったら、
急になんか出てきたぞ!
博麗 霊夢:
出てきたのは、それだけじゃないわよ。
霧雨 魔理沙:
なんだって?
高麗野 あうん:
こんにちは。霊夢さん、魔理沙さん。
狛犬の、高麗野ですー。
霧雨 魔理沙:
おまえ、あうんじゃないか!
高麗野 あうん:
いや~、神社が復興して、本当によかったなぁ。
これで、安心して狛犬業ができるってもんです。
高麗野 あうん:
ん? なんですか、このシャボン玉みたいなの。
何か、私が映って……?
霧雨 魔理沙:
おいおい、そんなに近づかない方が……。
高麗野 あうん:
きゃっ!?
霧雨 魔理沙:
な、なんだ!?
あうんの身体に、ユメミタマが……!?
博麗 霊夢:
まさか、とり憑かれた?
ちょっと、あうん! 大丈夫?
高麗野 あうん:
きゃうん♪
博麗 霊夢:
あら。
高麗野 あうん:
くぅ~ん♪ 霊夢さーん。
散歩に行きましょうよぉ。わんわんっ。
霧雨 魔理沙:
ど、どうしたんだ、あうん……?
博麗 霊夢:
うーん、明らかに様子がおかしい。
でも、これはこれで面白いわね。あうん、お手。
高麗野 あうん:
わんっ!
霧雨 魔理沙:
いや、遊んでる場合か!
霧雨 魔理沙:
あうんの様子がおかしくなったのは、
きっとユメミタマにとり憑かれたせいだ。
博麗 霊夢:
でしょうねぇ。
だから、そのユメミタマを浄化すれば……。
霧雨 魔理沙:
そうだ! ダンマクカグラで元に戻せる!
今助けるぞ、あうん!
博麗 霊夢:
まあまあ、そんなに慌てなくてもいいじゃない。
霧雨 魔理沙:
やるって言ったらやるんだ!