八雲 紫:
ふふ、ようこそ。
ちゃんと、アイテムを置けたみたいね。
八雲 紫:
この前のことを覚えてる? ユメミタマに
憑かれた狛犬を、魔理沙が助けたんだったわね。
八雲 紫:
それじゃあ、
今日もみんなの様子を見てみましょうか。
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博麗神社
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高麗野 あうん:
突然現れましたね~。
それに、さっきの光もなんなんでしょうか。
霧雨 魔理沙:
うーむ。よくわからんが、
これまでのことを整理してみると……。
霧雨 魔理沙:
ダンマクカグラをすると、
ユメミタマが煙になって空へ昇っていく。
高麗野 あうん:
ふむふむ。
霧雨 魔理沙:
で、その後に空から光が降ってきて、
こんな風に、物が増える。
博麗 霊夢:
そうね。
霧雨 魔理沙:
ってことは、きっとあの煙は、幻想郷を復興する
エネルギーってことなんだよ。つまりだな……!
霧雨 魔理沙:
私たちがユメミタマを浄化していけば、
この幻想郷を、どんどん復興できるってわけだ!
高麗野 あうん:
おお~! なるほど!
霧雨 魔理沙:
そうとなれば、ダンマクカグラをしまくって
幻想郷を復興しようぜ! 私たちの手で!
高麗野 あうん:
はい! ね、霊夢さん!
博麗 霊夢:
私はパス。あんたたちに任せるわー。
高麗野 あうん:
ええっ!? ど、どうして?
博麗 霊夢:
だって、めんどくさいじゃない。
霧雨 魔理沙:
ふっふっふ……。いいぜ、霊夢。
おまえがやらないって言うんなら……。
霧雨 魔理沙:
幻想郷の復興大使は、この私がもらったぁ!
博麗 霊夢:
どーぞ、どーぞ。
好きに持ってってちょうだい。
霧雨 魔理沙:
じゃ、遠慮なく。
行くぞ、あうん!
高麗野 あうん:
ええっ!? ちょっ、魔理沙さ~ん!?
高麗野 あうん:
あれ? この幻想郷には、月が2つあるんですね?
大きいのと、小さいの。
霧雨 魔理沙:
ああ。大きい方は、満ち欠けもしないし、
昼も夜もずっと同じ場所に浮いてるんだよな。
霧雨 魔理沙:
まるで、行く先がわからない迷子みたいに……。
迷子の月だから、彷徨月とでも呼ぶか。
高麗野 あうん:
彷徨月……。
霧雨 魔理沙:
ほら、さっさと来ないと置いてくぞー。
高麗野 あうん:
あ、待ってくださいよ~!