八雲 紫: ようこそ。さっそく前回のおさらいだけど……。 正邪が、瀝青の海に飛び込んじゃったのよね。 八雲 紫: 様子がおかしくなった正邪を助けるために、 今は、菫子が頑張って方法を探しているみたい。 八雲 紫: ところで、形代を追いかけていた魔理沙たちに、 どうやら進展があったようなの。 八雲 紫: 今日は、そっちを見ていくとしましょうか。 -------------- 魔法の森 -------------- 高麗野 あうん: 弱った形代を追いかけて、 森の奥まで来ましたけど……。 高麗野 あうん: 本当に、この先に、ユメミタマを割る 形代の出どころがあるんですかねぇ。 霧雨 魔理沙: あるさ。こういうものは、 使い捨ててたら、きりがないからな。 霧雨 魔理沙: 魔力不足になったやつに、魔力を充填して 再利用する装置が、どこかに必ずあるはずだ。 高麗野 あうん: そういうもんなんですかねぇ。 ……あら? 霧雨 魔理沙: ほらな。やっぱりあっただろ! 厳重に結界で守られた、いかにもな祠がさ! 高麗野 あうん: あっ、見てください! 弱った形代が入っていきますよ! 霧雨 魔理沙: そして入れ替わるように、元気な形代が 出て行った。ってことは……、決まりだな。 霧雨 魔理沙: この祠が、あのにっくき形代の巣ってわけだ! 高麗野 あうん: ええ! ついに見つけました~! 霧雨 魔理沙: そうとくれば、跡形もなく消し飛ばしてやるぜ! 霊夢の思惑ごと、盛大にな! 霧雨 魔理沙: くらえ、マスタースパァァクッ!! 高麗野 あうん: けほっ、けほっ……。わ、すごいですねぇ! 結界もろとも、きれいに祠が壊れてます! 高麗野 あうん: それに、飛んでた形代も力を失ったみたいで どんどん落ちていきますよ~! 霧雨 魔理沙: よっしゃー! 楽勝だったな! これにて、一件落着だぜ! 高麗野 あうん: はい! こうなってしまったら、 霊夢さんもきっと、あきらめてくれますね~。 霧雨 魔理沙: なっ、なんだ!? 今、ものすごい衝撃が……!? 高麗野 あうん: ユメミタマが、どこかに吸い込まれていく!? ……あっ!? 魔理沙さん、空を! 霧雨 魔理沙: 空!? どうしたって……、 霧雨 魔理沙: な、なんだ、あの黒い球体……!?