八雲 紫:
いらっしゃい。それじゃ、
いつものように、前回のおさらいからね。
八雲 紫:
魔理沙が霊夢を倒し、霊夢が起こした異変が
無事に解決されたんだったわね。
八雲 紫:
霊夢の妨害もなくなって、みんな、以前のように
ダンマクカグラをして、復興に励んでいるわ。
八雲 紫:
そのおかげか、あれだけあった瀝青も
すっかり姿を消したのよ。
八雲 紫:
ふふ。そんな平和な日常の中、
みんなは何をしているのかしらね?
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博麗神社
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高麗野 あうん:
これはこっちで、あれはあっちで……。
ああ、宴会の準備って忙しいですねぇ。
宇佐見 菫子:
お、重い……。ちょっとお盆に乗せすぎたかも。
そーっと、そーっと……、あわわっ!?
霧雨 魔理沙:
おっと! ふー、間に合った。
よし、つまみも菫子も無事だな。
霧雨 魔理沙:
お待たせ。酒を調達してきたぞ!
ま、あんま珍しいもんはないけどな。
宇佐見 菫子:
ありがとう、マリサっち~!
あ、珍しいお酒なら私が持ってるよ!
霧雨 魔理沙:
おっ、外の世界のものか。
そいつは楽しみだぜ! な、霊夢!
博麗 霊夢:
まったく、のんきなものね。
とりあえず、私にも一通りよこしなさいよ。
霧雨 魔理沙:
はいはい。心配しなくても、
ちゃんと取っておいてやるって。
霧雨 魔理沙:
それじゃあ、みんな!
そろそろ宴会を始めるとするか! って……。
霧雨 魔理沙:
ん? なんだ? 急に暗く……。
高麗野 あうん:
あら? なんだか、彷徨月が黒くなってる?
……い、いや。違うわ。あれは、あれは……っ!
高麗野 あうん:
瀝青が、あふれ出してる……!?
鬼人 正邪:
おい、おまえら! こりゃどうなってんだ!?
異変は解決したんじゃねーのかよ!
宇佐見 菫子:
えっ、正邪!?
鬼人 正邪:
あの黒い月、大量の瀝青を吐きまくってる!
このままじゃ、幻想郷が瀝青に沈むぞ!
宇佐見 菫子:
そ、そんなっ!
博麗 霊夢:
……だから、言ったでしょ。
博麗 霊夢:
幻想郷が危ないって。……ロカは、
とうとう限界を迎えてしまったのね。
霧雨 魔理沙:
どういうことだ……!?