依神 紫苑:
むむむ……。
依神 紫苑?:
むむむむ……。
依神 紫苑:
……うん。たぶん、贋物たちは
夢の世界の住人じゃないわ。
博麗 霊夢:
あら、そうなのね。
依神 女苑?:
だから言ったじゃん。
というか、私たちも混乱してるのよ。
依神 女苑?:
気づいたら船の上だし、姉さんはユメミタマに
憑かれてるし、自分と同じ顔に会うし……!
霧雨 魔理沙:
でも、弱ったな……。
手がかりがなくなってしまった。
霧雨 魔理沙:
何かないか? 元々は別の姿だったけど、
誰かに変な術をかけられたとか……。
依神 女苑?:
私は最初から、ずっと依神女苑ですー。
……あ、でも。
依神 女苑?:
船の上にいるって最初に気がついた時、
近くに誰かがいたような……?
霧雨 魔理沙:
誰かが……か。ふーむ、まだまだ、
調査を進めていかなきゃいけないな。
霧雨 魔理沙:
とにかく、新しい異変なのは間違いない。
突然、自分とそっくりの贋物が現れる……
霧雨 魔理沙:
そう、これは『贋物異変』だ!
依神 紫苑?:
まあ、贋物は私たちじゃなくて、
そっちだけどねー。
依神 紫苑:
は? なに言ってるのよ。
本物の貧乏神の恐ろしさ、思い知ってみる?
依神 紫苑?:
思い知るのは、貴方の方だと思うけど?
村紗 水蜜:
あ、あのー……。なんか、船のあちこちが
嫌な音を立て始めたんですけど……。
霧雨 魔理沙:
うわっ!? お、おい!
あそこの手すりが壊れたぞ!?
村紗 水蜜:
高度も、どんどん下がってますよ!?
こ、このままじゃ、落ちる……!
博麗 霊夢:
わ、わかった! わかったわよ!
どっちの紫苑も、貧乏神としての力は本物!
博麗 霊夢:
だから、頼むから、一か所に集まるな~!