霧雨 魔理沙:
……えええっ! じゃあ、私の推理は
間違ってるって言うのかよ!?
霧雨 魔理沙?:
そうだな。なぜだか知らんが私は一瞬で
里に移動していて、その後にユメミタマにとり憑かれた。
霧雨 魔理沙?:
その前は、里の人と話したりもしてたし、
意思がなかったなんてはずはないぜ。
霧雨 魔理沙:
そ、そうか……。
霧雨 魔理沙?:
ただ……違和感はあるんだよな。ここは、
私の知ってる里とは違うんじゃないかって……。
霧雨 魔理沙:
違う? それって、どういう……。
霧雨 魔理沙?:
たとえば……、そうだな。私の知ってる里に
霧雨魔理沙は、3人も4人もいないとかかな。
霧雨 魔理沙:
……へ?
博麗 霊夢??:
キリキリ歩く! たとえユメミタマのせいでも
無銭飲食したことには、変わりないんだからね!
霧雨 魔理沙??:
ひ、引っ張るなって! くそー、せめて
食べた記憶だけでも残っててほしかったぜ……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
目撃情報が異様に多いなとは思ってたのよ。
そうか……魔理沙が何人もいたからだったのね。
霧雨 魔理沙:
つ……つまり、私の贋物がもっと大勢いるのか?
か、勘弁してくれ~!?
???:
…………。
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妖怪の山
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霧雨 魔理沙:
つ、疲れた……。
私の贋物、多すぎだろ。
霧雨 魔理沙:
なんとか全員浄化したけど、結局大騒ぎになって
鈴仙にまとめて叩き出されちゃったし……。
博麗 霊夢:
まあ、里の騒動は、一応解決ね!
で、次は、ここで贋物騒動が起きてるんだって?
犬走 椛:
はい、それがもう本当に非常事態が起きていまして。
あ、着きました。こちらです。
霧雨 魔理沙:
……なーんだ。
萃香が宴会を開いてるだけじゃないか。
犬走 椛:
な、なんだってなんですか!
こっちは真面目に困っていて……!
伊吹 萃香:
おー、霊夢に魔理沙! なかなか壮観でしょ。
ここにいるの、私の分身じゃないんだよ~。
霧雨 魔理沙:
えっ、これ全部?
萃香の贋物も、こんなにたくさん現れてたのか。
博麗 霊夢:
あら? でも、みんなユメミタマには
憑かれてないみたいだけど、もう浄化したの?
伊吹 萃香:
いや? みんな別に、
ユメミタマになんてとり憑かれてなかったよ?
霧雨 魔理沙:
えっ……。
伊吹 萃香:
この、贋物っての? 最初は驚いたけどさ、
考え方から何から自分と同じで、面白いね!
博麗 霊夢:
楽しそうでいいわね……。天狗が困ってるから、
そろそろ別のとこに移動してくれる?
伊吹 萃香:
はいはい。よーし、みんな!
次の宴会地へ出発だー!
犬走 椛:
ああ、やっといなくなってくれた……。
霧雨 魔理沙:
贋物がユメミタマにとり憑かれてないってことは
私の推理は、ハズレてたってことか……。
霧雨 魔理沙:
しかも、贋物は何人も現れてるし……、
もうなんもわからーん!
博麗 霊夢:
まだまだ情報が少なすぎるってことでしょ。
調査を進めるわよ、魔理沙。
霧雨 魔理沙:
……だな! 次の騒動を探しに行くぜ!