八雲 紫: ご苦労様。さて、この間の 霊夢たちの様子は覚えているかしら? 八雲 紫: そうそう。里に行ったら 魔理沙の贋物が何人もいて……。 八雲 紫: 幻想郷は、もう贋物だらけになっているわ。 そのせいで、問題も増えてきているみたい。 八雲 紫: 霊夢たちも、何か対策を取る様子よ。 さ、それじゃ見てみましょう。 -------------- 博麗神社 -------------- 博麗 霊夢: さて、それじゃ贋物についての話だけど……。 高麗野 あうん: あれから一週間。幻想郷に現れる贋物は、 増える一方ですねぇ。 霧雨 魔理沙: その分、贋物への理解は進んで、 最初の頃のような騒動は減ったけどな。 霧雨 魔理沙: だが、異変が解決したわけでもなければ、 問題がまったく起きていないわけでもない。 依神 女苑: ほんと迷惑してるわ! 私が目を付けてた金持ち、 みんな贋物たちにとり憑かれちゃったのよ! 比那名居 天子: 私も、人助けを断られることが増えたのよね。 別の私に助けてもらったから、もういいって。 犬走 椛: 哨戒中に不審なものを見つけても、先に 贋物に報告されていることも多くて……。 茨木 華扇: 最近の幻想郷は、そういう話ばっかりよ。 私も、動物たちとの稽古が全然できないわ。 茨木 華扇: やろうとしていたことが、贋物に奪われていく。 ……まるで、自分の居場所を奪われるようにね。 霧雨 魔理沙: 贋物は、幻想郷を乗っ取ろうとしている……、 とも考えられるのかもしれないな。 博麗 霊夢: 問題は他にもあるわ。現れている贋物だけど、 圧倒的に人間の数が少ないのよ。 博麗 霊夢: 特に、里の人たちの贋物なんかめったに見ない。 このまま妖怪ばかり増えたら、均衡が崩れるわ。 霧雨 魔理沙: ……やっぱ、退治しないとダメそうかー。 博麗 霊夢: 退治までしなくても、 元いた場所には帰ってほしいわね。 高麗野 あうん: はい! どうにかして、 贋物たちを幻想郷から追い出しましょう! 霧雨 魔理沙: よーし。そんじゃ、作戦を練るぞ。 みんなで一致団結して、贋物追い出し作戦だ! ???: 妬ましい……。