霧雨 魔理沙:
パルスィは、寺子屋に寝かせてきたぞ。
慧音が見てくれてる。……あれ、女苑と紫苑は?
博麗 霊夢:
ああ、さっき白蓮が来て、連れてったわ。
なんか修行の途中だったみたいよ。
霧雨 魔理沙:
そっか。……で、紫。
それが、3つ目の心象断片か?
八雲 紫?:
ええ。これが、3つ目。
『微笑のフラグメント』……。
八雲 紫?:
……ありがとう。霊夢、魔理沙。
おかげさまで、ほとんどの記憶を取り戻したわ。
博麗 霊夢:
それじゃ、思い出したの?
本当の敵のこととか……。
八雲 紫?:
ええ、思い出したわ。
彼らの名は……、シャングリ=ラ。
八雲 紫?:
私は、彼らが幻想郷にもたらす危機を
回避するために来たの。その危機というのは……。
八雲 紫?:
幻想郷を含めた、すべての世界の消滅。
霧雨 魔理沙:
す……すべての世界!? どういうことだ?
外の世界や、地獄なんかも含めてってことか?
八雲 紫?:
すべて、よ。このまま境界のほつれが増えれば、
幻想郷は、他の世界と区別ができなくなる。
八雲 紫?:
自他の境界を失った世界は、自身の存在を保てずに
いろんな別世界と融合していくの。そして……。
八雲 紫?:
いずれ、すべての世界を消し飛ばすほどの
大爆発を引き起こしてしまう。
八雲 紫?:
それこそが、彼らの狙い。シャングリ=ラは、
幻想郷を含めた、すべての世界を滅ぼす気よ。
博麗 霊夢:
な、なんですって……!?