八雲 紫:
ああ、いらっしゃい。
……ふふ、驚いたかしら?
八雲 紫:
これからは、私が貴方の話し相手をすることにしたのよ。
八雲 紫:
改めて、この間はありがとう。貴方のおかげで
幻想郷の危機を回避することができたわ。
八雲 紫:
久遠妄執は消え去り、世界を消滅させる大爆発は、
未然に防ぐことができた。
八雲 紫:
世界を分ける境界も作り直すことができたから、
貴方の幻想郷の崩壊も止まったわよ。
八雲 紫:
さあ。それじゃ、
貴方が救った世界の様子を見てみましょう?
霧雨 魔理沙:
お、おおお……。
幻想郷が、元の姿に戻っていく……!
博麗 霊夢?:
境界のほつれが修復されたのね。
よかった……。異変解決だわ!
博麗 霊夢:
贋物たちも、これできっと
元の世界に帰れるのね……。
依神 女苑?:
だから、贋物じゃないっての!
犬走 椛?:
まあ、世界が救われてよかった。
私たちの帰る場所も、守れたのよね。
博麗 霊夢?:
……で、私たち、どうやって帰ればいいわけ?
博麗 霊夢:
……え。
霧雨 魔理沙:
あ、あれ? 贋物たち、全然消える気配がないな。
光に包まれて自然に戻ったりとか、しないのか?
博麗 霊夢?:
贋物異変、解決! って感じじゃなさそうだな。
いったい、どうなってるんだ……。
霧雨 魔理沙:
お、おい、霊夢。
いいのか、そんな感じで!
博麗 霊夢:
……あー、もう! よくわかんないわね!
とりあえず、宴会しましょ! 宴会!
霧雨 魔理沙:
うーん? 特に何も感じないわね……。
博麗 霊夢?:
ま、そうよね。とにかく、幻想郷崩壊の危機は
回避できたわけだし、まずは宴会をすべきだわ!
博麗 霊夢:
さっすが私! 話がわかるじゃない!
さ、準備するわよー。紫、あんたも……、あれ?
霧雨 魔理沙:
あれ、いないじゃないか。
いったい、どこに行ったんだ?
博麗 霊夢:
あいつのことだし、そのうち顔を出すでしょ。
よーし、張り切って宴会を始めるわよー!
みんな:
お~っ!!
八雲 紫:
あら、宴会が始まったみたい。
いいわね、私も後で合流しなくっちゃ。
八雲 紫:
贋物についてだけど、心配はいらないわ。
そのうち、元の世界に戻っていくと思うから。
八雲 紫:
私の方でも手は打つしね。貴方は、今まで通り
幻想郷を見守ってくれれば大丈夫よ。
八雲 紫:
エネルギーを横取りするやつもいなくなったし、
今後もダンマクカグラを続けてくれれば嬉しいわ。
八雲 紫:
それじゃ、私も宴会に混ざってくるわ。
また会いましょう。緞帳のこちら側で、ね。
八雲 紫:
……そろそろ、話さなければならないかしら。
八雲 紫:
この世界の、本当の秘密を……。