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紅魔館 図書館
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霧雨 魔理沙:
相変わらず、すごい蔵書だな~。
さすがは、パチュリーの大図書館!
霧雨 魔理沙:
せっかく来たんだ。
いくつか持っていくとするか。
高麗野 あうん:
えぇ、魔理沙さん……。
???:
ちょっと、勝手に持ってかないで。
???:
ここは、私の書斎よ。
コソ泥にあげる本なんて、一冊もないんだから。
霧雨 魔理沙:
出たな、紅魔館の引きこもり魔法使い。
パチュリー・ノーレッジ!
パチュリー・ノーレッジ:
……出会い頭に失礼なやつね。
なんなのよ、あんたたち。
霧雨 魔理沙:
ちょっと様子を見に来たんだよ。前みたいに
紅魔館から、紅い霧が出てたもんだからな。
パチュリー・ノーレッジ:
……ああ、そういうこと。
パチュリー・ノーレッジ:
どこの誰だか知らないけど、邪魔しにきたわけね。
悪いけど、お嬢様たちには会わせないわ。
霧雨 魔理沙:
……はい?
パチュリー・ノーレッジ:
えーと、犬の散歩に来た黒いやつを
徹底的に追い払う方法は、と……。
霧雨 魔理沙:
そんなこと、本に載ってるのか?
……じゃなくてだな!
霧雨 魔理沙:
なんだその反応、記憶喪失にでもなったのか!?
……いや、まさか!
高麗野 あうん:
魔理沙さん! パチュリーさんから、
ユメミタマの気配がします!
高麗野 あうん:
おそらく、チルノさんたちと同じで
ユメミタマの影響を受けているんだわ……!
パチュリー・ノーレッジ:
何をごちゃごちゃと言っているのよ。
さあ、お屋敷から叩き出してあげるわ!
霧雨 魔理沙:
かかってくるなら、受けて立つしかないな!
とりあえず、返り討ちにしてやるぜ!
霧雨 魔理沙:
たいしたことないな、パチュリー!
お得意の魔法はどうしたよ?
パチュリー・ノーレッジ:
う、うるさいわね。ちょっと調子が悪くて……。
ああ、もう、限界……。
高麗野 あうん:
パ、パチュリーさ~ん!?
霧雨 魔理沙:
あー、大丈夫だよ、あうん。
こいつ、ちょっと貧弱なんだ。
霧雨 魔理沙:
ほっときゃ起きる。それより今は、紅魔館に
憑いたユメミタマをなんとかするのが先だろ。
高麗野 あうん:
そ、そうですけどぉ。
いいのかな、このまま床に放置して……。
霧雨 魔理沙:
腐っても生粋の魔法使いだ。死にはしないさ。
……たぶん。
霧雨 魔理沙:
まあ、さすがに何か布でもかけてやるか。
その辺のコートを……っと。これでよし!
霧雨 魔理沙:
それじゃ、さっさと先へ進むぞ!