-------------- 紅魔館 -------------- 高麗野 あうん: 紅魔館って、ずいぶん大きなお屋敷なんですねー。 高麗野 あうん: 外から見た時より、ずっと広い。 これじゃ、お掃除も大変でしょうねぇ。 霧雨 魔理沙: そういえば、以前の異変の時には、 この辺りで、掃除中の咲夜に会ったなぁ。 霧雨 魔理沙: めぼしいものを探してたら、 掃除の邪魔だって怒られて……。 ???: あー、もう! うろうろされたら、掃除が進まないじゃないの! 霧雨 魔理沙: そうそう、こんな感じで……って。 高麗野 あうん: さ、咲夜さん!? 十六夜 咲夜: あなたたち、メイド志願者……じゃないわね。 もしかして、吸血鬼ハンター? 霧雨 魔理沙: きゅ、吸血鬼ハンターだって? どう見ても、 ただの狛犬と、素敵な魔法使いだろうが。 高麗野 あうん: これは……。どうやら、咲夜さんも ユメミタマの影響を受けているみたいですね。 十六夜 咲夜: ああ、ハンターじゃないのね。まあ、いいわ。 どっちにしても、叩き出すだけだから。 十六夜 咲夜: お嬢様は、誰にもお会いになりません。 今は、大事な準備の最中なのよ。 十六夜 咲夜: 邪魔者は、とっとと出て行ってくれる? 霧雨 魔理沙: ほほーう……、大事な準備だって? 霧雨 魔理沙: 前の時は、そんなこと言ってなかったよな。 ……なんだか、面白そうな話じゃないか。 霧雨 魔理沙: よーし、咲夜! 私が勝ったら、 その話、詳しく聞かせてもらうぜ! 高麗野 あうん: ちょ、ちょっと~!? 再上映ユメミタマを 浄化するのが先決だって言ってたじゃないですか! 霧雨 魔理沙: まぁまぁ、考えてもみろって。 霧雨 魔理沙: そもそも、場所自体に憑いたユメミタマなんて、 どう浄化したらいいんだって話だしさ。 霧雨 魔理沙: 影響受けてるやつから事情を聞けば、 何か手立ても見えてくるかもしれないだろ? 高麗野 あうん: それは、そうかもしれませんけど……。 なんか納得いかないわ~。 霧雨 魔理沙: そんなわけで、咲夜! 始めようぜ! 十六夜 咲夜: ええ。時間は取らせないわ。 一瞬で終わらせてあげる! 十六夜 咲夜: くぅっ! まさか、こんなに強いだなんて……。 霧雨 魔理沙: ま、こうして戦うのは二回目だしな。 余裕だったぜ。 霧雨 魔理沙: さーて。それじゃ、大事な準備とやらの話を 聞かせてもらおうか? 十六夜 咲夜: はぁ……。負けたものね、仕方ない。 その準備って言うのは……、 十六夜 咲夜: ……って、あれ!? いつの間に、 こんな屋敷の奥まで来てたの!? 霧雨 魔理沙: 戦ってるうちにな。 案内、どうもご苦労さん。 十六夜 咲夜: そんな~! あぁ、お嬢様に怒られる……。 ???: もう、咲夜ったら。 誰も通しちゃダメって言ったのに。 高麗野 あうん: この声は……! 霧雨 魔理沙: 現れたな。 紅魔館の主、レミリア・スカーレット! レミリア・スカーレット: 下がりなさい、咲夜。 あとは、私が相手をするわ。