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紅魔館
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レミリア・スカーレット:
さて、招かれざるお客様。
一応聞いてあげるわね。何しに来たの?
霧雨 魔理沙:
あの紅い霧を止めに来たんだよ。レミリア、
また異変を起こすなんて、どういうつもりだ?
レミリア・スカーレット:
また……? って、なんのことかしら?
あの霧は、必要だから生み出したまでよ。
レミリア・スカーレット:
私たちにとって、日の光は天敵だもの。
ほら、病弱だから。
高麗野 あうん:
やっぱり、レミリアさんも、
ユメミタマの影響を受けているようですねぇ。
レミリア・スカーレット:
それにしても、邪魔が入るなんて困ったわね。
まだ、パーティの準備は途中なのに。
霧雨 魔理沙:
パーティだって? なるほど、咲夜が言ってた
大事な準備とやらは、そのことか。
霧雨 魔理沙:
おい、レミリア。今回のおまえは、
いったい何を企んでるんだ?
レミリア・スカーレット:
……うふふ。
レミリア・スカーレット:
今日は、記念すべき日。紅い妖霧が光を隠し、
闇に生きる私たちの時代がやってくる。
高麗野 あうん:
は、はい?
霧雨 魔理沙:
急になんだ? 前の異変の時は、
こんなこと言ってなかったと思うんだが……。
レミリア・スカーレット:
つまりね。これからは……、
私たち吸血鬼が、幻想郷の支配者になるのよ!
霧雨 魔理沙:
なっ、なんだって!?
レミリア・スカーレット:
さあ、準備を続けなくちゃ。
まずは、あなたたちを……。
レミリア・スカーレット:
パーティのごちそうにしてあげるわ!
高麗野 あうん:
うわわ! レミリアさん、やる気ですよ~!?
どうするんですか?
霧雨 魔理沙:
以前と同じなら、ここでレミリアを倒せば
異変は解決するはずだが……。
霧雨 魔理沙:
再上映異変も、ダンマクカグラで
こいつを浄化すれば、それで終わるのか?
霧雨 魔理沙:
……考えてても仕方ない!
とにかく、やってやれだ!
レミリア・スカーレット:
な、なかなかやる、じゃない……。
霧雨 魔理沙:
さて。実際に、
ダンマクカグラをしてみたわけだが……。
霧雨 魔理沙:
紅魔館に憑いたユメミタマは浄化されなかったな。
再上映異変は、まだ終わらないみたいだ。
高麗野 あうん:
そんなぁ……。かつての異変の犯人を
浄化するのでは、ダメなんですねぇ。
高麗野 あうん:
やっぱり、紅魔館自体を相手取って
ダンマクカグラをする必要があるんでしょうか。
高麗野 あうん:
でも、こんな広い建物をどうやって? せめて、
このユメミタマの核のようなものがあれば……。
霧雨 魔理沙:
核か……。
???:
あらら? お姉様、もしかして負けちゃったの?
霧雨 魔理沙:
お、おまえは……。
霧雨 魔理沙:
レミリアの妹……、
フランドール・スカーレット!?